Overview

スウェーデン、海辺の写真

Short Info


―生物の形には何の意味があるのだろうか―
―なぜ,絶滅生物は,馴染みのない奇妙な形をしているのか―

生物の形が備えた機能から適応戦略を見出し,どのような進化を辿っていたのかを解明しようと研究に従事しています.
特に絶滅した奇妙な形の生物に興味を持っています.


>> 新潟大学理学部地質科学プログラム
>> 新潟大学大学院自然科学研究科
>> 椎野研究室



Announcement


見る目が変わる博物館の楽しみ方: 地球・生物・人類を知る』 
 (ベレ出版会
・初版2016年10月25日)
[出版社のページ] [Amazon]
 自然史博物館にある標本や剥製の見方がわかれば
 生物や鉱物、考古学の「知」の世界が広がる

 第3章の前半を担当しました.無脊椎動物の化石です.

凹凸形の殻に隠された謎-腕足動物の化石探訪』 

 (東海大学出版会
・初版2013年7月20日)
[大学出版部協会] [Amazon]
 腕足動物の不思議な生き様に迫る,日本初の一冊!
 しくまれたデザインが秘めた,無気力で巧みな生存戦略を解き明かす
 「フィールドの生物学」シリーズ10巻目です.腕足動物という
マイノリティに加え,化石なので生きてすらいません...

東大古生物学-化石からみる生命史』 
 (東海大学出版会
・初版2012年10月5日 [Amazon]

地球46億年の旅』 第10号 三葉虫現る
 (朝日新聞出版社
・初版2014年4月3日 [Amazon]
 監修しました.遊泳性三葉虫ハイポディクラノタスの記事も寄稿しました.

絵でわかる古生物学 (棚部一成・監、北村雄一・著)
 (講談社サイエンティフィク・2016年6月10日)[絵でわかる古生物学]
 腕足動物に関する見開き(2ページ)に協力しました.

Research Topics


>> 古生代の不思議な形をした生物と水環境との関係
>> 比較解剖学に基づく絶滅生物の軟体部復元
>> 絶滅生物の適応能力に基づく進化および大量絶滅事変の全容解明
>> 古生物のかたちに見出す未知なる機能デザイン
>> 生命がつくる形の進化

Materials


>> 二枚貝様の無脊椎動物 「腕足動物」
>> 石灰質の殻を持つ節足動物 「三葉虫」
>> 古生代の大型有孔虫類 「フズリナ」
>> ガラスの殻を持つプランクトン「放散虫」
>> 今後の研究対象予定(進行中含む):棘皮動物,頭足類,サンゴ,珪藻など

Key Words


>> 地球科学,地質学,古生物学,進化生物学,機能形態学,進化形態学
>> バイオメカニクス,バイオエンジニアリング,数値流体力学

Research Highlights


  • 【三葉虫】遊泳性三葉虫ハイポディクラノタス 三葉虫の多くは底生種です.堆積岩相に依存した産出例が数多く知られていることから,三葉虫の各種は生息場の底質環境に適した生態的な特性を備えていたと考えられます.一方,三葉虫の中には,水中へと進出した遊泳種も知られています.この場合,化石が特定の堆積岩類に限らず産出し,汎世界的に分布を広げていたなど,底生種では実現しにくい現象で特徴づけられています. 最初に水中へ進出した三葉虫は,カンブリア紀の後期に登場しました.当時は,どちらかといえば浮遊に近い水中進出だったと考えられています.体サイズが小さく,巨大な頭部にボテっとした球体様の複眼を持ったその姿は,オキアミなど現在の浮遊性節足動物とも一致する形態的特徴です ...
    投稿: 2015/03/24 9:42、Yuta Shiino
  • 【腕足動物】翼形態に秘められた機能性  翼形態型腕足動物スピリファー類は,古生代中期の「腕足動物の多様性黄金期」を築いた仲間です.翼を広げたような殻の内側には,螺旋状の濾過器官(腕骨)が収められています.その繊細でかっこいい骨組みは,腕足動物の中でもスター性の高い種類といえるでしょう.  中国では「燕石」とも呼ばれるように,翼形種の殻の形は何らかの流力性能を連想させます.研究者も同じ思いを持っていたようで,殻の形に流体への適応性を 見出そうと注目されてきました.例えば,流れの速い環境に適した姿勢の安定性,凹凸種で見出したような濾過水流の受動性,凧揚げのように海水中へと浮かび 上がる生活様式の特殊性など,多種多様な可能性が指摘されてきました. ...
    投稿: 2015/03/24 9:43、Yuta Shiino
  • 【腕足動物】 凹凸形の殻に隠された謎 凹凸形態型腕足動物は,古生代の中後期に大繁栄し,古生代末に絶滅しました.その殻形態は,味噌汁腕のフタを逆さまに被せたような格好をしているため,二枚の殻の断面は三日月状になります. 凹凸形態種は,殻の一部を半分埋没させて海底に横臥し,堆積物上に浮かぶ船のような姿で生息していたことが知られています.従来の研究では,殻を力強く開閉することで積極的に殻内外の水を交換し,採餌や呼吸を行っていたと解釈されてきました.一方,殻の開閉に関与する二枚の殻の関節部を見ると,ちょうつがい構造が極めて貧弱であることがわかります.つまり従来の研究では,「未熟な関節構造を持って激しく殻の開閉を行い,能動的な水交換を行っていた ...
    投稿: 2015/03/24 9:42、Yuta Shiino
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