域詞について

スナさん:今回は域詞について学びます。

私:域詞……これも私の知っている言語ではきいたことのない品詞ですね。これもルア独自のものでしょうか?

スナさん:そうです。そして、域詞はルアの品詞の中でも、目立って他の言語にはない要素なんです。

スナさん:ところで、域詞はルアでムラーカと言います。ムラーカとは場所、感情、印象、領域などの意味を表します。

スナさん:実際、域詞はムラーカの意味に近い使われ方がされます。具体例を見てみましょう。

スナさん:例えば、「Sirit dart(私はする 殴る事 彼を=私は彼を殴る)」という文があるとしますよね。このとき、「私」はどんな感情でしょうか?

私:うーん、殴るくらいですから、心底怒っているのではないでしょうか。

スナさん:では、この文章において「私」はとても怒っているとします。

スナさん:ここで、域詞が使われるのです。次のように表現します。

スナさん:[Fust] si-rit dart([怒り]私はする 殴る事 彼を=怒りに基づき、私は彼を殴る)

スナさん:[]で囲んだところが域詞です。

私:なるほど!感情を表す単語を文頭に置き、感情を宣言するのですね。

スナさん:その通りです。

スナさん:域詞として他には場所なども置くことができます。

スナさん:[Vaan] skat shuu([家]私は読む 本を=私は家で本を読む)