及詞について

スナさん:今回は及詞について学びましょう。

私:及詞とはなんでしょうか?

スナさん:及詞というのは、他の言語で言うところの動詞のようなもので、述語になる品詞です。状態や動作を表します。

スナさん:他の言語でいうところの動詞との違いは、以下の通りです。

・「○○する」と「〇〇すること」を区別しない(名詞でもあり動詞でもある)

・必ず目的語(〇〇を)か補語をとる

・「○○することができる」「○○するべきだ」などの「できる」「べきだ」といった助動詞も及詞に含まれる。

私:動詞と及詞は異なるものですか?

スナさん:及詞は他の言語でいうところの動詞に近いものなので、動詞と呼んでもかまいません。

スナさん:一部の及詞は「私が~する」「彼が~する」というように主語によって不規則に形を変えます。

スナさん:この特殊な及詞は、特殊及詞といいます(英語の不規則動詞のようなものです)

スナさん:例えばこの前ルアの語順について学んだとき、Suu lvang jul(私 食べる 果実=私は果実を食べる)という文を習いましたが、多くの場合私という単語は省略して、代わりにSiという接頭及詞を用います。

スナさん:Siとは、「私は~する」という意味です。Si-lvang jul(私は果実を食べる事をする=私は果実を食べる)という文になります。通常、「する」という意味の特殊及詞と及詞は分けて書きません。

スナさん:また、「勉強を”する”」というように、「する」の目的語が及詞ではなく述詞の場合や、及詞が外来語起源などの場合、特殊及詞と述詞は分けて書きます(目的語が及詞の場合分けて書かず、目的語が述詞や外来語起源の及詞の場合分けて書く)

スナさん:ほかにもルールがあります(特殊及詞のルールはすこし複雑でルールが多いですね)

スナさん:「~する」を意味する特殊及詞の目的語が、母音から始まる及詞の場合、特殊及詞の母音を省略します。

スナさん:例えば、「盗む」にあたる及詞は「aflaa」ですが、これと特殊及詞が合体すると、「S'aflaa=私は盗むことをする(私は盗む)」という形になります。

スナさん:及詞と特殊及詞に関するルールはこれくらいです。他にもありますが、それは後で学びます。

私:うーん、正直難しくて半分程度しかわかりませんでした。

スナさん:少々まどろっこしい話が続きましたが、次は例文と共に具体的に学んでいきましょう。

スナさん:一つ目、「及詞は”〇〇すること”と”〇〇する”を区別しない」は以下の通りです。

Suu lvang jul

私は果実を食べる


Suu shun lvang jul

私は果実を食べることを好む


Suu=私

Lvang=~を食べる

Jul=果実

Shun=~を好む

スナさん:二つ目、「助動詞も及詞に含む」は以下の通りです。

fu-lvang jul

(○○は)果実を食べるべきだ


fu-=(〇〇は)~するべきだ

スナさん:三つ目、「一部の及詞(特殊及詞)は主語によって変化する」は以下の通りです。

Gi-lvang jul

私は果実を食べたい


Gu-lvang jul

彼は果実を食べたがっている


Gi-=私は~したい

Gu-=彼は~したがっている

スナさん:四つ目、「”~する”を意味する特殊及詞の目的語が、母音から始まる及詞の場合、特殊及詞の母音を省略する」は以下の通りです。

Si-lvang jul

私は果実を食べる


S'aflaa jul

私は果実を盗む


Si(s')=私は~する


スナさん:どうでしょう、わかりましたか?

私:少しは理解できたような気がします。