文化

 

 

バラフォン

 

 

バラフォン、バラ または バラニとも言われますが、西アフリカ特有の打楽器です。5音音階もしくは7音音階の、一種の木琴です。マリンケ語で“バラフォン”は“楽器”を意味する“バラ”と“音”を意味する“フォン”。

アフリカの多くの地域で見られます。それぞれ違っていて、精巧なものもあれば、簡素なものもあり、また巨大のものもある。

ギニアとマリの間に位置するソソ王室で、一番最初のバラフォンが作られた。

そのバラフォンはまだ残っており、ソソ バラと呼ばれている。

 

西アフリカで2種類のバラフォンが“民主化”されて来ている傾向である:

 

1.      バラ は大きなひょうたんを使ってできており、幅の広い板(コロカニとボボデイウラソなど)低い音がでる。この種のバラフォンはバラ デイウラ または、バラ セヌフォと呼ばれています。板の数やその調律は地方によって違うが、14から18板でできている、5音音階の調律のバラが一番

多く出ている。

 

2.      バラニ (ニは指小語)は小さなひょうたんを使っていて、板も幅が狭(3から4cm)通常、オ-ケストラなどで使われ、音域も高い。

バラよりもアンビチュスが同じか弱いかである。通常21個の板でできて

いる。現在、調律はだいたい全音階である。伝統的には、調律は等7音音

階に近く、西洋音楽とはかなり違う。

 

軽い木の板が皮ひもで結ばれ、短い板から長い板の順に並べられている(板が短くなるほどに音も高くなる)。そして、一対に小さなひょうたん板の下に置かれ、音を響かせる。時おり、ひょうたんに穴があけられており、響かせる振動板で覆われている(葦笛のシステム)。伝統的にそれらの振動板は蜘蛛の巣か蝙蝠の羽でできている。現在はたばこの紙かプラスチックの振動板に替わっている。

ひょうたんは片側がどんどん大きくなって行くので、バラフォン片側が高くなる。あまり、幅が長すぎる楽器にしないために、演奏家はそれらを軽くア-チ型に曲げる。演奏者が真ん中に座った時、移動せずに、全部の板を鳴らすことができるように置かれている。バラフォンは18から25の音を鳴らすことができる。(その分の板がある)。なお、移動式のバラフォンは置かれている板が少ない。(16、12、8 また 6か7個)。

 

 

 

 

 

 

 

 

バラフォンの音による踊りの解釈

 

 

バラフォンの魅惑的な音色は祭りを誘う!バラフォンによる踊りはアフリカでの生活の節目に開催される祭りの象徴である。演奏家の周りを舞踊家達が円になって踊る。彼らの足取りは一定のリズムを刻みながら、段々、早くなって行く。両足を動かし腰を振りながら踊る動きは止まるこなく、滑るように円を成して行く。時折、失神するかのように、円の中心に身を投げ出す者もおり、アクロバテイックな動きで、伝統的な踊りに独自の表現を醸し出す。

出会いの場であるナイトクラブでもバラフォン奏者に遭遇する。

 

 

 

バラフォンの発祥地はブルキナファソのセヌフォである

 

 

セヌフォの若い男の子はとうもろこし畑を猿に荒らされないようにと見張っていた。畑の向こう側に楽器の音がした、こっそり尋ねて、様子を伺いに行って見ると、木の板を前に両手で棒を持って叩いているところだった。

それらの棒は先に大きな玉を付けていた;木の板は時折ずれて、子供はそれらを戻すため、手を止めて、また、演奏を続けた;それらの木の板は土を掘った穴に置かれていた。その子供は神の精の化身だった。

 

少し経って、神の精は男の子を見つけ、一緒に楽器を奏で、招いた。一緒に奏でる度、神の精はバラフォンを持って行った。この遊びは、この楽器を子供が習得するまで、長い間続いた。ある日、子供の父親がこっそり、畑に来て、とうもろこし畑を監視する代わりに楽器を演奏している所を見つけた。父親は彼を叱り付けた。男の子はその楽器は友達である神の精からのプレゼントだと告白した。

父親は同意し、村に楽器を持っていくように言った。それから男の子は楽器の上達に精を出した。木の板を穴に置く代わりに、台形の枠に変え、その枠に木の板を取り付けるシステムを整え、衝撃を軽減するため、木の板と枠の間に紐を通した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

音響においては、ひょうたんをベ-スに拡大するシステムを発明した。規則正しく並べて行った : 木の板が尖っているほど、ひょうたんは小さい。木の板を作る木においては、より良い響きを得られるように、神の精は特別な木、“ニュエネ イリ” “神の精の木”を使ったら良いと薦めた。

一番きれいな音を得るには、木を年月おいて老いさせ、自ずと枯れるようにする。そして、木の皮を剥ぎ、大きく、密な、太陽に当て、削られる、茶色または黄色っぽい、芯の部分を採っておく。その後、木の板は天火の火の中にくぐらせ、乾燥させなくてはならない。茶色の芯は密で耐久性があることで評判が良いが黄色い芯は響きが良いが早く砕けてしまうとのことである。

 

 

話し: コノンバ トラオレ、音楽学者、音楽教師、多数の楽器奏者