不透明度
画像が透明になるということはありえない。
それはあたかも透明なように見えているだけのことである。
AfterEffectsにおける不透明度は、不透明度を変えたレイヤーが下のレイヤーをどれだけ見せるかということである。
これにより、不透明度50%+不透明度50%は100%にならない。
不透明度50%のレイヤーは8bit画像の場合アルファチャンネルは128である。
2枚の画像が重なっていて、お互いが不透明度50%の場合、一番下のレイヤーは背景色を50%表示していて、一番上のレイヤーはさらにそれを50%表示しているということになる。
それぞれのアルファチャンネルは128だが、重なっている部分は
下のレイヤーのアルファ128を上のレイヤーが50%にして、自分のアルファが128なので
(128*0.5)+128 = 192
となる。
何枚重なっても下のレイヤーは上のレイヤーの割合で表示されるため、100%でないものをいくら重ねても100%にならない。
8bitの場合は最大値が255なので、100%にならないとはいっても、それに近い値までいくと飽和するが、16bitなどになるとそうはいかない。
このように通常の合成ではアルファチャンネルが上記のように合成されるので、50%+50%で100%にするにはアルファの和を求めなければならない。
これがレイヤーモードの「アルファを追加」である。
上のレイヤーのレイヤーモードをアルファを追加にすると、
上のレイヤーのアルファ128+下のレイヤーのアルファ128で
128+128 = 256
最大値は255なので255にまるめられる。
アニメにおけるストロボや中OLに関して、この方法を使うとうまくいく。