パレスチナの食文化
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これからご紹介するのはパレスチナ難民キャンプの料理です。ガザ地区のおよそ7割は難民キャンプの人々で、UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)による食糧援助を受けています。人々の食生活は伝統的な食文化を引き継いでいますが、裕福な家庭の料理とは違い、質素です。
パレスチナではアラブパン(ホブス)が主食です。数十年前までは釜戸でパンを焼いていました。今では鍋を合わせたようなオーブンで焼いている家庭がほとんどです。
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パレスチナの朝食です。ひよこ豆を使った料理で、ひよこ豆をつぶしたものを油で揚げたコロッケのようなファラフェルを家で作っています。
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こちらはキャンプの中のお店で買った料理で、ひよこ豆をつぶしてペースト状にしたホモスという料理です。
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難民キャンプの朝食は、パンにファラヘル、ホモス(ひよこ豆)、フール(ソラマメ)を挟んだり、パンにそれらをつけて食べます。
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こちらはキャベツにひき肉と米を包んで煮る料理マルフーフです。キャベツでなく、葡萄の葉を使う料理はワライナブです。
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こちらはキャベツの料理と同じですが、ナスやクサ(ズッキーニに似ている)やジャガイモやトマトなど、中をくり抜いて、ひき肉と米を詰めて煮る料理マハシです。ランチによく食べます。
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こちらはモロヘイヤの料理です。私が一番好きな料理ですが、三日月型の包丁で、モロヘイヤの葉を細かく刻みます。ニンニク、鶏肉または羊肉を入れて煮込んだものに、粘りが出るほど細かくしたモロヘイヤを入れてスープを作ります。
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こちらもランチです。朝食より品数があります。ライスが出ることが多く、モロヘイヤのスープ、サラダなどをご飯にのせて食べます。
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一番ごちそうを作るときは、金曜日のお祈りの時間が終わった後に食べるランチです。そのときはライスの上に鶏肉や羊肉がのった料理を作ったりします。今のガザは貧しくて肉を食べられる家族は限られています。
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