地上部と地下部の境界制御

an3については「葉サイズの制御」で説明しましたが、それによく似た変異株があります。hanaba taranu (han)という変異株です。an3hanを掛け合わせた2重え変異株は、子葉ができるべき位置に根ができるという表現型を示します。この表現型は、子葉が根に転換したというホメオティックな変化と考えるのが妥当です。興味深いことに、hanの単独変異株では、地上部土地株の境界が少しだけ上にずれるという表現型を示すことが知られています。そのため、an3 hanの表現型は地上部と地下部の境界異常に起因する可能性も否定できません。現在この第2の可能性について研究を進めています。