oli6-Dは細胞数の減少によって葉が小型化する変異株です。細胞数が少ない変異株の多くは葉が形成され始めた後の、細胞増殖のプロセスに異常を示す場合が多いのですが、oli6-Dは葉の形成の最初期段階(始原細胞数の決定)に異常を持つことが考えられます。この変異株は3Mbにおよぶ染色体の部分重複が生じています。CRISPR/Cas9法を用いることで、染色体重複を解消すると、表現型が野生型に復帰することが明らかになりました。染色体の部分重複に由来する表現型の原因遺伝子を特定することは困難なのですが、CRISPR/Cas9法をうまく使うとそれが可能になると期待されます。詳しくは、Takeda et al. (2024)で報告していますのでご覧ください。
所在地:東京都豊島区西池袋3ー34ー1
立教大学・理学部・生命理学科
13号館C412室