立教大学 理学部 生命理学科

分子植物発生学研究室

葉や根の形作りの仕組みを研究しています!!

リボソームと発生の関係を研究しています!!

最近の研究成果

rfc3は主根が短く、コブ状の異常な側根を形成するシロイヌナズナの変異株です。RFC3はプラスチドに局在するタンパク質で、原核型リボソームタンパク質S6に弱い相同性を示す機能未知のタンパク質です。rfc3ではプラスチドリボソームに含まれるRNA (rRNA)の量が劇的に減少することから、RFC3はリボソームの生合成に何らかの役割を持つと考えられます。そこで、rfc3に第2の変異を加え、抑圧変異株(suppressor of rfc three 2, sprt2)を単離しました。rfc3 sprt2ではrRNA量が回復するとともに、側根形成や主根の長さなどrfc3のほとんどの表現型が回復しました。SPRT2はプラスチド内で働くスプライシング因子の一種CFM3bをコードしていました。rfc3ではCFM3bがスプライシングとは別にrRNAのプロセシングに悪影響を及ぼし、RFC3はこれを阻止する役割を担うものと考えられます。 詳しくは、Nagashima et al. (2020)をご覧ください。

所在地:東京都豊島区西池袋3ー34ー1

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13号館C412室