リボソームと

発生制御

1個のリボソームには約80種類のリボソームタンパク質 (ribosomal protein, RP) と4種類のリボソームRNA (rRNA)が含まれます。1種類のRPは複数の遺伝子によってコードされているので、RP遺伝子数は200以上にもなります。これらの遺伝子が機能を失うと、葉の先端が尖る表現型を示す例がしばしば報告されています。葉の形成過程で細胞増殖が何らかの影響を受けて、葉の変形が起きるはずですが、細かい仕組みはわかっていません。

リボソーム関連変異株でよく知られている表現型がもう1つあります。図は、as2という葉の表側の性質が弱まった変異株とリボソームタンパク質の欠損変異株(rpl4drps6a)との2重変異株です。葉が棒状になったり、トランペット型になったりします。これは、葉の表側の性質がさらに弱まり、裏側だけの性質を持つようになったたためです。この表現型が現れる仕組みも、まだ詳しくはわかっていません。