理科（第１分野）

キャリア教育の視点を踏まえた授業改善

　中学校理科において「学びに向かう力」を育成するに当たっては、生徒の学習意欲を喚起し、生徒が自然の事物・現象に進んで関わり、主体的に探究しようとする態度を育てることが求められている。また、「学びに向かう力」の育成と他者や社会との関わりの中で、自らの役割を果たす過程を通じたキャリア発達は関わりが大きい。

　そこで本単元では、単元後半にICTを活用したパフォーマンス課題に取り組む場面を設定した。パフォーマンス課題では、2個のビー玉が目隠しブロックの後ろを通過して出てくる際に色が入れ替わっている動画を視聴させ、グループで試行錯誤しながら目隠しブロックで隠されている部分の仕掛け(トリック)を考え再現動画を制作させるなど「かかわる力」に重点を置いた単元計画を行った。また、次頁に示す「単元振り返りシート」には、単元を貫く問いと「未来シート」を盛り込んだ。それを活用することで、単元学習前後の変容を生徒自身で確認し、学習したことを生活や将来と結びつけて考えることができるようにした。また、生徒が「かふやみ力」を選択する際に、「かかわる力」の中から一つを選択させ、各授業における教師視点での「かふやみ力」も示した。