輪中生活館は、市指定重要有形民俗文化財の旧名和邸を整備し、公開できるようにしたものです。名和邸は江戸時代から続く旧家で、母屋・住居式水屋1棟・土蔵式水屋1棟・納屋1棟などがあり、輪中地帯の典型的な中農民家の様式を備えています。
輪中館を補完する施設として、輪中に暮らす人々の伝統的文化を継承する「村のすまい・村の生活」を紹介する施設、また輪中地帯の民家の「生活のにおいを感じる、ふれる」ことができるようになっています。
母屋(おもや)
和室(わしつ)が6間と納戸(なんど)・書斎(しょさい)・物入(ものいれ)・炊事場(すいじば)・風呂(ふろ)などがある。
住居(じゅうきょ)式水屋
はなれ座しきとしてつかわれ、一部2階だてになっている。もり土の高さは1.6mあり、大水のときにはここにひなんできるようになっている。
わたりろうか(どんど橋)
はなれ座しき(住居式水屋)と母屋とは、わたりろうかでむすばれている。
母屋と住居(じゅうきょ)式水屋の高さ
大水のときには水屋にひなんした。さらに水位があがっても中二階ににげることができた。中二階の高さは母屋の屋根ほどになる。
納屋(なや)
この建物はいたみがひどく、外観(がいかん)のみむかしのようにつくられている。
土蔵(どぞう)
もり土の高さが2mあり、かべはしっくいぬりで石積みは赤坂の石が使われている。
上げ舟
玄関(げんかん)を入った土間(どま)の上には、上げ舟があり大水の時には下ろし、庭の柿(かき)の木につないでつかった。