輪中は、木曽三川の水害から生命や財産を守るために人々が築き上げたこの地方特有の景観です。しかし、近年の地域開発によって治水環境が整備されるに伴って、輪中の生活や文化が過去のものになろうとしていました。
輪中館は、この地域に見られる輪中について、資料や模型などで江戸時代から現在までの歴史や景観をわかりやすく解説・展示した施設です。
輪中地域で見られた生活民具や資料の保存・展示、輪中に関する文献・史料の収集などを行い、輪中についての理解を図っています。
堀(ほり)つぶれで魚をとっている姿や輪中の生活を、もけいやビデオでしょうかいしている。
この地方で米づくりや漁につかわれた道具を実物で展示している。
大水になった時、ひなんできるように舟を家ののき下などにつるしていた。また、大切な仏だんをすぐに二階にあげらる「上げ仏だん」にした家もある。
輪中の農家のもけいを使って、春から夏にかけての農作業のようすと人々の姿をしょうかいしている。
明治初めごろの「十六輪中」をもけいで表している。
伊藤伝右衛門(いとうでんえもん)、ヨハネス・デレーケ、金森吉次郎(かなもりきちじろう)らの先人の努力を史料でしょうかいしている。