日本語特別専修

教育目的

日本語特別専修では、第二言語としての日本語を修得する中で、言語の構造や機能、および日本社会や日本文化を深く学び、日本と母国、そして世界を比較対照することができる見識を培いながら、協働活動を通してグローバル人材に求められるリーダーシップの基本を身につけることを目的とした教育を行います。

具体的には、次のような力を身につけることを目指します。

  1. 第二言語としての日本語を高い実用レベルで運用する力

  2. 自国・世界の社会・文化等を理解・比較検証し、日本語で発信する力

  3. 多言語環境の学生生活を通して得る、グローバル社会・多文化共生の中で生きる力

  4. イノベーションやリーダーシップのプロジェクトを通して得る高い協働力・問題解決能力

また、学生が自律的に学修を管理できるよう学修の意識化を促し、各自の目標に合わせた努力ができるようになることを目指しています。本専修の具体的な到達目標として、卒業時までにJF 日本語教育スタンダードC1またはC 2 (CEFR C 1 またはC 2 相当)、日本語能力試験N 1 の高得点合格(9割以上)、J.TEST 実用日本語検定A級、BJT ビジネス日本語能力テストJ1レベルの修得および、日本文化の理解を基に高度な内容でコミュニケーションができることを設定しています。

日本語特別専修の教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

日本語特別専修の教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

 本専修では、本学の教育の基本理念と本学群の「教育課程編成・実施の方針」、本学群の教育目標を踏まえた上で、目的を達成するための教育課程を編成しています。


  1. 教育課程の編成

    1. 語学技能科目では、第二言語としての日本語を高い実用レベルで運用する力を身につけます。「入学時の語学力から卒業時の語学力までの上達度」「各種語学力試験のスコア等が保証する一定レベルの語学力」「言語に関する構造や機能、及び言語文化等に関する専門的な理解」の3つの柱を実現するため、「基礎」、「演習」、「特別演習」、「コミュニケーション」のカテゴリーで多面的かつ体系的に学びます。

    2. グローバル・スタディーズ科目では、「日本文化系科目群」「グローバル社会系科目群」から合わせて36単位以上、内20単位以上を日本語で受講することで、自国・世界の社会・文化等を理解・比較検証し、日本語で発信する力を身につけます。また、これらの科目では日本人学生・短期留学生と学びを共にすることで、日本の大学にいながらにして「生きたグローバル感覚」を醸成します。


  1. 学修方法・学修過程

    1. 1セメスターから4セメスター

集中的な日本語教育プログラムを展開し、徹底した日本語トレーニングを行うことで、すべての学生を本専修で設定したレベルまで引き上げていきます。また、各学生の日本語のレベルやニーズに応じて自律的に学べる個別学修システムを導入しており、学生一人ひとりにまで行き届いたきめ細かな日本語教育を行っていきます。

    1. 5セメスター以降*

様々な言語・文化背景の学生とともに、日本や世界の様々な問題や課題に関する授業を履修します。うち20単位以上は日本語で開講されている科目を履修しますが、これらの科目を履修するには日本語能力試験N2以上又は、それに相当する日本語能力があることを示す証明書の提示等が必要です。

*基準とするレベルに達している場合は3セメスター以降


3.学修成果の評価の在り方

  1. 学修成果は「卒業認定・学位授与の方針」に定められた項目と、学修方法・学修過程(カリキュラム・マップ等)により示された、科目が目標とする学修の到達度が学生自身にとってどの程度であったかを示すものです。したがって学修成果は科目それぞれで設定されています。

  2. 学修成果の評価方法は、科目ごとのシラバスにおいて具体的に示します。また、ルーブリック評価などを取り入れることによって、成績評価を分かりやすく可視化し、厳格に評価します。