中国語特別専修では、中国語を修得する中で、言語の構造や機能および当該言語が話されている社会や文化を深く学び、日本と世界を比較対照することができる見識を培いながら、協働活動を通してグローバル人材に求められるリーダーシップを身につけることを目的とした教育を行います。
具体的には次のような力を身につけることを目指します。
中国語を高い実用レベルで運用する力
自国・世界の社会・文化等を理解・比較検証し、中国語で発信する力
多言語環境の学生生活を通して得る、グローバル社会・多文化共生の中で生きる力
イノベーションやリーダーシップのプロジェクトを通して得る高い協働力・問題解決能力
また、本専修の具体的な到達目標として、卒業時までにHSK(漢語水平考試)5級以上または中国語検定2級以上の語学力の修得、および中国語圏の地域文化の理解を基に高度な内容でコミュニケーションができることを設定しています。
本専修では、本学の教育の基本理念と本学群の「教育課程編成・実施の方針」、本学群の教育目標を踏まえた上で、目的を達成するための教育課程を編成しています。
教育課程の編成
語学技能科目では、中国語を高い実用レベルで運用する力を身につけます。「入学時の語学力から卒業時の語学力までの上達度」「各種語学力試験のスコア等が保証する一定レベルの語学力」「言語に関する構造や機能、及び言語文化等に関する専門的な理解」の3つの柱を実現するため、「基礎」、「演習」、「特別演習」、「コミュニケーション」のカテゴリーで多面的かつ体系的に学びます。
グローバル・スタディーズ科目では、「日本文化系科目群」「グローバル社会系科目群」から合わせて36単位以上、内20単位以上を中国語で受講することで、自国・世界の社会・文化等を理解・比較検証し、中国語で発信する力を身につけます。またこれらの科目では、短期留学生と学びを共にすることで、日本の大学にいながらにして「生きたグローバル感覚」を醸成します。
中国語圏の大学への留学では、多言語環境の学生生活を通して、グローバル社会・多文化共生の中で生きる力を、コミュニティ・アウトリーチ活動を通して、高い協働力・問題解決能力を身につけます。
学修方法・学修過程
1セメスターから3セメスター
中国語による中国語授業(直接法)の集中的な教育プログラムを展開し、徹底した語学トレーニングを行うことで、すべての学生を本専修で設定したレベルまで引き上げていきます。授業では中国本土でも権威のある教材を導入し、授業時間外ではコミュニケーション課題を中国語で完成するなど、毎日中国語漬けとなる教育プログラムで語学力のさらなる効果的な修得を目指します。また、留学に向けて留学先の歴史や文化を学び、様々なグループプロジェクトの実践を通して、リーダーシップを学ぶ事前学修を行います。
4セメスター
原則として全員が海外の大学へ留学します。留学先においては、語学力のさらなる向上のためのトレーニングを行いながら中国の社会や文化等についての知識を修得していきます。本学の学生だけでなく、各国から集まってきた留学生と一緒に学修するため、文化や習慣の違い等も尊重しながら進めることが必要です。
5セメスター以降*
日本や世界の様々な問題や課題に関する授業を履修します。うち20単位以上は中国語で開講されている科目を履修しますが、これらの科目を履修するには、HSK5級以上またはそれに相当する中国語能力があることを示す証明書の提示等が必要です。
*基準とするレベルに達している場合は3セメスター以降
学修成果の評価の在り方
学修成果は「卒業認定・学位授与の方針」に定められた項目と、学修方法・学修過程(カリキュラム・マップ等)により示された、科目が目標とする学修の到達度が学生自身にとってどの程度であったかを示すものです。したがって学修成果は科目それぞれで設定されています。
学修成果の評価方法は、科目ごとのシラバスにおいて具体的に示します。またルーブリック評価などを取り入れることによって、成績評価を分かりやすく可視化し、厳格に評価します。