物理学プログラム

教育目的

 物理学は、自然科学の一分野であり、自然界に見られる現象において人間の恣意的な解釈に依らない普遍的な法則があると考える学問です。自然界の現象とその性質について、物質とその間に働く相互作用によって理解することの力学的理解、及び物質をより基本的な要素に還元して理解することの原子論的理解を目的とします。

 本プログラムでは、物理学を中心として、身の回りの「不思議」の発見から始め、問題と仮説を設定し、モデル化を行い、検証する科学的な営みを体験的に学びます。また、物理学の基礎ばかりではなく、リベラルアーツ学群の教育目標を踏まえて人格の幅を広げかつ広い視野から諸事象を俯瞰できる能力が養えるように考慮しています。

 本プログラムでは、自然科学及び科学技術に対する広い視野とともに論理的に思考する能力及びコミュニケーション能力を養い、科学技術の急速な発展に対処しうる人材の育成を目指します。卒業後に、大学院進学、教員、サイエンス・コミュニケータ、情報通信などの様々な分野で活躍できる人材の育成を目指します。

カリキュラムの特徴

 物理学の知識・能力・技能を修得するため、<基礎>、<実験・演習>、<応用・総合>が設定されています。LA専門基礎科目群で、物理学に閉じることなく自然科学一般に通用する基礎学力を養成し、<基礎>(2000・3000レベル)では、物理学で使用する数学を含めて物理学を修得する上で重要な科目についての学修をします。<実験・演習>(2000・3000レベル)では、実験と演習を通してデータを扱い講義内容の理解をさらに深めます。<応用・総合>では、物理学の基礎を利用した学問分野について学修し、物理学の知識・能力・技能を深めます。

 本プログラムのメジャー修了要件では、一般企業を志望する学生はもちろんのこと、大学院進学、理科の教員免許取得を目指す学生にも対応するカリキュラムとなっています。また、マイナー修了要件でも、最低限の物理学の知識は身につけることができることから、文系を含めた他のプログラムをメジャーとする学生が、科学・技術の視点から社会の様々な問題を考察する上でとても有効な学びとなるはずです。

 なお、本プログラムの専攻科目を履修するためには、本履修ガイドに記載されたLA専門基礎科目のうち、「物理学概論」をはじめとする科目が先修条件になっている場合が多いことに注意が必要です。先修条件は、科目表に記載されているので、よく確認して下さい。先修条件に指定されているLA専門基礎科目は、春学期入学の場合、可能なら1年春学期、遅くとも1年秋学期までに履修して、単位を修得しておくことを強く推奨します。

修了要件

必修または選択必修を含め;

メジャー:合計32単位

マイナー:合計16単位

【Ⅲ 自然領域】2.物理学プログラム.pdf