歴史学プログラム

教育目的

 「歴史とは過去について学ぶこと」ですが、「過去について学んでいる私たち自身は、現在を生きている」わけです。歴史を学ぶことは、実は、「現在」を考えることでもあるのです。私たちの周りで起きていることの原因や意味を、過去にさかのぼって探り、現在の私たちが「当たり前」と思っていることが、過去においてもそうだったのかどうかを知ろうとする姿勢が大切であると考えます。本プログラムでは、その名前の通り、歴史について考える場を提供するとともに、過去や現在の社会状況に対する、さまざまな好奇心を育みたいと思っています。過去の人々が残した多様な歴史史料に向かうと、自分の思い込みや価値観が崩されることもあれば、同じ史料を自分の視点から解釈することもできます。そのような史料との対話のなかから、ひとつの歴史イメージが作られ、それをめぐる議論が生じる。その議論こそが、現在の自分を見つめ直すという、歴史学の重要な作業なのです。

カリキュラムの特徴

 本プログラムの専門科目は、<導入と理論>、<歴史学の方法>、<グローバル社会と歴史>という3つのカテゴリーに分類されており、基本的には、学年が進むとともに、これらのカテゴリーから専門科目を履修できるようになっています。まず、1年次では基礎教育科目の授業を受講するとともに、数多く用意されている専門基礎科目の中から、「歴史学の学びと方法」を学修するとよいでしょう。また、<導入と理論>からも「歴史史料を読む」や「世界史」と「日本史」の概論科目を履修することができます。2年次からは、<歴史学の方法>の専門科目が履修できるようになり、各地域の歴史について学びます。それと同時に<グローバル社会と歴史>から、より具体的なトピックに焦点をあてた専門科目(国際関係や文化、思想など)を履修します。さらに、専門的な歴史のトピックを追究したい人は、3年次からの「専攻演習」を履修した後に、4年次には「卒業論文」として自分の研究をまとめることができます。

修了要件

必修または選択必修を含め;

メジャー:合計32単位

マイナー:合計16単位

【Ⅱ 社会領域】1.歴史学プログラム.pdf