三角州内の伝統的建造物

堀内地区は旧萩城三の丸にあたり、藩の諸役所や毛利一門、家老などの住居地区でした。今は重要伝統的建造物群保存地区に指定され、各所に武家屋敷と共に土塀と夏ミカンを背景とした風景は人気を博しています。

平安古地区には多くの武士が屋敷地を構え、今も長屋門や土塀が遺り、伝統的建造物群保存地区に指定されています。 左右を高い土塀で囲み、見通しをきかなくした「鍵曲」と呼ばれる鍵手形道路はよく知られています。

「中央部西地区」は萩城下町の中心地域で、菊屋家、熊谷家などの豪商の住居や高杉晋作、木戸孝允の旧宅など、江戸時代から昭和初期に建てられた建物が数多く残っています。 また寺院もこの地域に集中しています。

「江向地区」の主な見どころとしては、元明倫小学校内に残る藩校明倫館の遺構や、修復された渡辺構造旧宅などがあり、他にも道を歩けば所々に昔の面影を残す伝統的建造物が見られます。

伝統的建造物群保存地区に指定されている「浜崎地区」に残る伝統的建造物です。 萩城下の港町として栄え萩の経済を支える町としてにぎわっていたこの地域には、江戸時代から昭和初期に建てられた伝統的建造物が1４0棟近く残り、そのうち藩政時代と推定される建物も約4５棟残っています。

中央部東地区は萩城下町の中心地にあたり、商店街では店舗の改修などでその面影が少なくなっていますが、一歩裏道に入ると今でも江戸時代から昭和初期に建てられた町家型の建物が数多く残っています。

藩政時代のこの地区は、武家屋敷以外ほとんど水田か畑でしたが、明治以降は民家も建ち、今では武家屋敷名残の出格子窓などを有する長屋型や、持ち送り、人見梁などの町屋型の建物が各所に点在しています。