Cryopreservation Conferenceは今年で9回目の開催となります。日本国内における COVID-19 の蔓延による影響から 2020年と 2021年度はオンライン開催となりましたが、両年とも 200人前後(2020:195人、2021:227人)にご参加いただき高い評価をいただきました。本カンファレンスは、生物資源を長期保存するための操作過程において、生存を可能にする、あるいは組織が傷害を受けるメカニズムの観点から活発な議論が行われ、今後の保存研究の方向性、有用性および広がりを探る大変有意義な会になっていると自負しております。有事の際には都市封鎖などにより外出や出勤禁止となる可能性があり、飼育や栽培ができなくなる事態が起きる可能性があります。現在の不安定な世界情勢からも、生物資源を安全に保存するための技術は世界的に求められています。
昨年度参加者へのアンケート回答からは、移動自粛などが要請されている中でも、保存技術開発研究をしている様々な分野の研究者が、知見を広めるため、また討論の機会を求めていることがわかり、多くの参加者からオンライン開催に対する支持を得ました。研究内容に興味を持つ方々の気軽な参加が可能となったことからオンライン開催に好意的な意見があった一方で、対面による研究者同士のディスカッションの場を求める声が半数近くあることも分かりました。そこで、対面による開催とオンラインならではの利点を最大限に活かしたハイブリッド開催を行います。
ガラス化研究を軸とし、生物遺伝資源の超低温保存技術開発で生命科学をまもるため、皆様と会を盛り上げ、魅力的な会となるように準備を進めてまいります。是非、クラカン 2022 にご参加ください。
オーガナイザー 田中大介