企業イノベーションプロジェクト
長野大学 企業情報学部
森ゼミナール(経営学)
「顧客にして欲しい思い」をもとに地域企業を中心とした成熟企業の課題発見・問題解決をすすめるプロジェクト
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長野大学 森俊也ゼミナールでは、「企業イノベーションプロジェクト」と題し、イノベーション論やマーケティング論、経営戦略論、人的資源管理論などの理論研究を基礎にして、食品、飲料、製菓、メーカー、ホテル、化粧品、サービス、アパレル、流通小売、銀行・金融などの成熟企業の問題解決活動(コンセプトの策定や商品・サービスのデザインなどの価値創造活動)を推進しています。
企業イノベーションプロジェクトとは
(森ゼミナールでは)
森ゼミナールでは、「企業イノベーションプロジェクト」と題して、地域企業を中心とした成熟企業の問題解決活動を進めています。
まずは、「スタートアッププロジェクト」において、地域企業との協働・連携により問題解決活動を進め、同社の今後のコンセプトや商品を考案していきます。まず、社会や企業の問題解決を進めてみることにより、社会や企業の課題を認識し、また、それらの課題・問題を解決することの難しさとやりがいを実感することになります。
また、企業や社会の問題解決の難しさを実感し、理論的な学びの必要性を痛感しつつ、その後、イノベーションを生み出す「理論研究」(イノベーションやマーケティング、経営学全般)を進めていきます。
そして、この理論研究を基礎に、森ゼミなりにイノベーションを生み出す論理を組み立て、それをもとに「実践研究」を進めていきます。ここでは、6チーム程度にチームを分け、チームごとに対象とする業界・企業を特定し、特定した企業への調査・ヒアリング、業界・企業分析、今後の課題の特定、課題を解決する方針(コンセプト)の策定、当該企業の商品・サービス・仕組み等の考案などを進めていきます。
このような「スタートアッププロジェクト」「理論研究」および「実践研究」により、地域企業を中心とした成熟企業の問題解決活動を進め、これらの活動により、森ゼミ生は課題発見・問題解決能力を高めていくことになります!
理論研究をもとに、実践研究を進めています
(森ゼミの目標、流れ、取組み例)
1)森ゼミの目標:「素直で生意気な人」に!
2)企業イノベーションプロジェクト(森ゼミ)では
①スタートアップ
プロジェクト
実際の企業の問題解決を事始めに自分の目標や課題を「発見」し
②理論研究
イノベーション論、マーケティング論、経営戦略論等の理論を研究し、新たな価値やストーリー生みだす「論理」をチームおよびゼミ全体で組み立て
③実践研究
チームごとに企業を特定し、論理をもとにした「実践」的取組みで企業の課題と、解決の方向性を探り
④商品・サービス
開発などの価値創造
顧客にして欲しい思いを戦略の論理にして、コンセプト・商品を企画・立案・デザインし「問題解決」。
3)企業イノベーションプロジェクト(森ゼミ)の取組み例
佐久市・シティホテル
地元のシティホテルの食事業において、地域資源の鯉を活用した特別な一品「鯉のひつまぶし」という新商品を開発
上田市・ソフトエア開発企業
地元のソフトウェア開発企業と休眠特許を活用した新たなプレゼンター「エアラビット」を開発
4)スタートアッププロジェクトで共同で商品開発をさせていただいた企業様
5)森ゼミ生は地域企業と協働で知財(特許)を活用した商品開発にも取り組んできました
子どもの安全を管理するセキュリティ器具「かぞくりっぷ」という商品
数字をかけばそのスライドに跳ぶ(飛ぶ)、表現を豊かにするプレゼンター「エアラビット」という商品
資格取得をデジタルを用いた本の栞を用いて応援する「十五分栞(じゅうごふんかん)」という商品
絵本にスマホをあてるとそのシーンの背景や状況などが映し出される「QR絵本」という商品
特許技術を活用し、森俊也ゼミ生と地域企業とが協働で商品や事業を開発するプロジェクト。富士通株式会社が開放する特許技術をもとに、顧客の使用状況・使用場面を想定しながら学生が新たな商品を考案します。その考案したものについて、学生と地域にある中小企業とが協働で、商品の特徴や独自性、市場性、採算性などを検討し、試作およびテストマーケティングを行い、商品化・事業化を目指すプロジェクトです。
これまで「企業イノベーションプロジェクト」を展開してきた森俊也ゼミでは、同プロジェクトの参画依頼を受け、特許技術の特性を踏まえつつ、顧客の使用状況・使用場面を想定しながら新たなコンセプトを定義し、それをもとにこれまで顧客が味わったことのない商品の開発を目指しています。地元の中小企業の多くが大変有用な技術をもちながら、それを商品や事業として展開していくこと、すなわち出口戦略において悩みを抱えている状況を踏まえつつ、地元の中小企業と協働で進めていく同プロジェクト。
このプロジェクトでは、商品の特性や価格、広報、流通(販売チャネル)等の検討はもとより、市場性、採算、実現可能性といった根拠も必要となるため、森ゼミ生は、商品の考案の過程や考案後において、ヒアリングやアンケート、中小企業の方との相談会を実施し、当該商品の妥当性・新規性・有用性を検討しています。また、これらの成果をビジネスコンテストやベンチャーコンテストで発表しており、森ゼミ生にとって大変有意義な機会となっています。
6)森ゼミ生は企業様との協働の取組みをビジネスコンテストなどでも発表しています
7)森ゼミ生は「企業イノベーション」とともに、「ソーシャルイノベーション」のプロジェクトに取り組んでいます
「イノベーション×サステイナビリティ」をもとにした道の駅・美ヶ原高原の魅力創出プロジェクト【取り組み中】
美ヶ原高原(上田市)の雄大な自然や、美術館の数々の芸術品・美術品、ジビエなどの地域資源を生かしながらコンセプトを策定し、関係者(株式会社フジランド様、道の駅・美ヶ原高原様など)との協働をもとにして、道の駅・美ヶ原高原の魅力創出に取り組んでいます。
「森とゆかいな仲間達」の個性をもとに、楽しみつつ研究活動を進めています
公立大学法人 長野大学 企業情報学部 教授
【学 歴】 東北大学大学院経済学研究科博士後期課程修了
【学 位】 博士(経営学)東北大学
【専 門 分 野】 経営学、イノベーション論、マーケティング論、経営戦略論
【研究テーマ】 思いの経営学、社会をハッピーにする経営学
【主 要 業 績】 『思いの経営学』千倉書房、2021(単著)。
『イノベーション創発の戦略経営論』創成社、2018(単著)。
【審 議 委 員】長野県契約審議会委員、長野県将来世代応援県民会議有識者委員、
長野県「政策対話」座長、長野県県民協働による事業改善有識者点検者、
長野県就業促進・働き方改革検討会議委員、長野県人材育成円卓会議委員
長野県子ども子育て応援県民会議有識者委員(貧困対策部会長)、
林野庁発注者綱紀保持委員会委員、林野庁直轄事業契約監視等委員会委員
(公財) 日本高等教育評価機構評価員、東御市行政改革審議会委員、
(独) 高齢・障害・求職者雇用支援機構運営協議会委員(会長)、
上田市公の施設指定管理者候補者選定委員会委員(会長)、など