VIOLINO IN TASCA
岡田 夢
Yume Okada
canto banbini
violinointascaとはポケットの中のバイオリンという意味です。
バイオリンの美しい音色から、ポケットサイズの音の子どもたちが生まれました。
1つずつお客様に合わせて削られたバイオリンからはそれぞれ違った音が出て、時間とともにどんどん音が変化していくそうです。
そうして生まれたバイオリンの明るく華やかな音は美しい木の実がなるようです。
そんな、バイオリンのパーツに木の実のような宝石や手足を組み合わせています。
バイオリンのこどもたちを身に着けて一緒に旅をしてみませんか。
Research
16世紀中頃に日本に伝わり、多くの人に親しまれてきたバイオリン。日本で工房を構える職人さんは意外にも多いそうです。
ご協力いただいた有限会社Liuteria-BATO様はオーダーメイドのバイオリンの製作、修理や調整など、幅広くバイオリンに関わっておられます。
バイオリンは木材の選び方や微妙な厚み、模様などその全てが音を変化させるため、お客様の要望に合わせて細かく変えているそうです。
1つのバイオリンの製作には約3か月の期間を要します。そういった丁寧な手仕事からなるバイオリンには手仕事ならではの魅力があると感じました。
バイオリンは大切にすれば何百年も演奏することが可能で、その長い間に歴史に残るような良い音に変化することがあるというお話も伺いました。
長い時間の中で成長していく「生きているようなバイオリン」といったイメージからバイオリンを生き物のように見立てようと考え、
音から生まれたこどもたちというテーマになりました。
職人さんがバイオリンを作る様子を思い出しながら私も木を削っていきましたが、想像以上に根気のいる作業でした。
ですが、命を吹き込むように1つずつ時間をかけて製作しました。色や形がひとつひとつ異なるパーツのそれぞれの魅力を生かせるよう、
靴や帽子などのファッションアイテムに見立てたパーツも加えてデザインしました。
このジュエリーから、バイオリンの部品の美しさも伝えることができますと幸いです。