Yih-Hsin Ban

Anima fortuna

バン イーシン

Yih-Hsin Ban

ご協力企業様:河内風鈴 

Concept Theme

anima=breeze&spirit

may the winds of fortune soar your way.

(幸運の風があなたの元に吹き渡りますように)

Concept Story

Anima fortunaは風鈴で使われるリサイクルガラスから生まれたブローチのコレクション。

古くから風鈴は魔除けの効果があり、音色を聴くことで吉凶を占ったそうです。様々なガラスボトルや製品ガラスが混ざり合った、カラフルでユニークなピースたちの一つ一つの表情に、世界中の様々なラッキーモチーフをあてはめたデザインを展開しました。ガラスを一つ一つ丁寧に彫ることで、ガラス独自の質感と貴金属のコントラストから唯一無二のビンテージなラッキーチャームのフォルムとなりました。そよ風を感じるような風鈴から生まれた動物たちのspiritを身に着けて、あなたにFortuna(幸運)が訪れますように・・・。


英語の「animal/動物」という言葉の語源はラテン語の「anima」。

Anima = ラテン語で wind (風), breath (息), breeze (そよ風) AND spirit (精神), soul (魂), life (生命)

Fortuna = ラテン語で luck ((幸)運)


Research


日本の夏の風物詩である「風鈴」。現在ではほとんどが手工芸ではなく、工場での大量生産で生まれていることを知り、私は風鈴について深く学んでみたいと思いました。そこで、日本で数少ない手作りの風鈴作りを続ける工房の一つ「河内風鈴様」へお伺いしました。

ご案内くださった、菅二彌様からは使用するガラスは使用済みガラス瓶(コカ・コーラの瓶や化粧品のカラーのガラス瓶)を使用しているということを伺い、サスティナブルなものづくりに一層興味を持ちました。

河内風鈴様の風鈴はすべてのプロセスを手作業で行うため、素材や成形方法(厚み、凹凸など)によって、一つ一つ見た目や音色が異なり大変ユニークで味わいの深いものだと感じました。

アジアにおける風鈴の長い歴史についてもリサーチを深めました。 日本の風鈴が夏らしいイメージや心地よい音であることはすでに知っていても、歴史的には魔除けの意味があり、吉凶を占うものとして使われていたことも初めて知りました。 

風鈴に込められたこの意味が、「コロナウイルスの状況でも人々が負けない手助けになれば。」と河内風鈴様の想いも伺いました。

私も、分けていただいたガラス片から、風鈴が人々を守る意味を継続し、さらに広めていきたいと強く感じました。風鈴のガラスをジュエリーという形で、より多くの人々の困難な時期に役立てたい。 あたたかな手作りの風鈴がそれぞれ異なる個性を持っているのと同じように、このジュエリー コレクションの各作品にも異なるフォルムを与え、身に着ける方のラッキーチャームになれればと心を込めてデザインしました。


幸運に関連するさまざまな動物のフォルムから展開し、はるか昔から伝わる素敵なストーリーから生まれたこれらのブローチが、これからも人々に寄り添い、皆様に幸運をもたらしてくれることを願っています。


Prototype
Other Works