彫り丸
高出 あずさ
Azusa Takade
ご協力企業様:奈良一刀彫
いっとう美しい形を身にまとう
「例えるなら山の峰と尾根の関係性と同じ美しさ」
ご協力いただいたのは「奈良一刀彫」様。
ノミで彫る、綾面と両角が描く造形美は奈良一刀彫の持つ魅力の一つ。
原型を溶かしシルバーを流し込む鋳造という技術を使い、ノミが作る職人の手しごとの美しい形をそのままに、シルバーリングにお仕立ていたしました。
他のどこにもない一点物、大胆な造形美を身に纏う贅沢を。
Research
一刀彫による人形作りは、独特の鋭いノミ跡が見せる稜角と稜面、金箔や岩絵具で彩られた図柄との調和にあります。モチーフは干支、節句物、能人形等。文献によると1137年春日若宮の事始めが興福寺で演じられた際、霊山に飾った木彫りの人形が奈良の木彫りの発端です。
私は職人様に以下のようなお話を伺いました。
「彫るときに意識するのは稜面と稜線の関係性の美しさ。
造形美としての調和。山の峰と尾根の関係性と同じ形。」
私はこれを聞き、こだわり抜かれた造形的な美を身に着けられるようにしたいと考えました。そのためにワックス原型をノミを使って彫っていただき、加工。鋳造しシルバーリングを作りました。【彫り丸】というブランド名はこの、ノミで彫った形をリングに仕上げる作り方から名付けています。
お気に入りの一点を身に着け、楽しんでいただきたいジュエリーです。