Kartika Sari Hariyanto

G E N Ù I N E

サリ ハリヤント カルティカ

Kartika Sari Hariyanto

Concept Theme

G E N Ù I N E

Concept Story

弦の美しさが古き良き文化から現代へと時を超越し、貴方の本質的な美しさを引き出して欲しいという想いを込めたコレクション。GENÙINEのジュエリーは強い縒り(より)と弾性が特徴の鳥羽屋様の和楽器で用いられる弦が使用しています。シルクの弦は音を奏でるために必要不可欠ですが、金属と組み合わせることで、美しいハーモニーが生まれました。一つひとつ手染めでカラーリングした弦とシルバーで、和楽器や日本の伝統文化を感じていただけると嬉しいです。GENÙINEを身に着けることで美しいだけではなく、あなたの強さも引き出してくれるでしょう。

Research

鳥羽屋様の創業は1655年で、初代の小篠長兵衛が京都伏見下鳥羽の地で染物業を営んだのが始まりで、以後、五代目までこの事業は継承されてらっしゃいます。絃製造は全国でもわずか6軒、京都では唯一だと伺い大変すばらしい伝統を、若い世代の方にもジュエリーの魅力で伝えることができればと感じました。繭から弦が生まれるまでの制作を見せていただき、柔らかい毛羽が撚られることで強靭な弦になっていることに大変驚きました。生糸はお湯で浸すと柔らかくなりますが、乾燥後、固くなるという特質があります。ジュエリーにこの特質を生かすと、貴金属と質感の対比が楽しめるジュエリーになるのではないかと感じ、試作を様々な手法で行いました。糸の場合、端の処理に苦戦しますが、このイヤリングは二つのパーツで出来ており、一方のシルバーパーツに弦を巻き、もう一方のパーツと組み合わせて固定しているため、ほどけてくることはありません。また、生糸は本来白や黄色などの色のため、マゼンタやグリーンなどモダンなファッションともコーディネートしやすいよう一つ一つ丁寧に手染をしました。シルバーの輝きと高貴な生糸の柔らかさ、パールの輝きを用いて弦を身に纏う形に構成することができました。









一つずつパーツを削ります






二つのパーツを組み合わせます

Other Works