Saki Horii

SHi jewe

堀井 咲希

Saki Horii

Concept Theme

使うたび艶引き立つ

『漆 jewelry』

Concept Story

「漆黒」という言葉があるほど「黒」が魅力的な漆。日本の代表的な伝統工芸である京漆を和モダンなモチーフに施した「黒と金」のコントラストが美しいコレクション『SHi jewe/シジュエ』。

漆は使うたび艶が増すことが魅力の一つです。シンプルなデザインには和の美しさと長く使い続けて欲しいという気持ちを込めました。

Research

京漆は日本を代表する伝統工芸の一つです。

佐藤喜代松商店様は大正10年に創業して以来100年にわたり、京都の漆の文化を様々な用途で発信し続けています。昔ながらの伝統的な技法に加え、最新の科学的アプローチによる研究を行うことにより、現代にもさらなる用途を広げている「漆のスペシャリスト」です。

漆は木や紙などに塗り重ねたことが発祥の伝統工芸ですが、現代では車や建造物など身近なものにも使われることを知りました。漆は乾くと剝がれてしまったり、厚く塗りすぎるとムラになってしまうので、木や紙以外に漆を施すことに大変苦労されたそうですが、様々な研究や実験で導き出した技術により、新しい作品を生み続けているということに感動しました。難しいことながら貴金属にも漆を施すことができると伺い、ぜひジュエリーにしたいと考えました。制作するにあたり、このようなデザインは可能かなど、何度もご相談させていただき、とても素敵に仕上げて頂きました。漆は扱いも難しく繊細な技術が必要です。私が制作した作品に漆が施された完成品は、漆ならではの表現力が加わり、より一層魅力的なジュエリーなりました。

『SHi jewe』は今まで漆に触れることがなかった方たちにも漆を身近に感じて頂けるジュエリーにしたいと思い、シンプルなデザインですが、漆の部分が際立つ、他にはない唯一無二のジュエリーです。漆は使えば使うほど艶が増し、風合いが変わっていくことが魅力の一つです。佐藤喜代松商店様は様々なカラーを製造されていますが、私が一番魅力的に感じた「黒」に焦点をあててデザインを考えました。長く使えば使うほど、自分だけの風合いを楽しみながら漆の良さを体感できるジュエリーになったと思います。

Prototype
Other Works