窓ロミ。
坂城 ひかり
Hikari Sakagi
透かし煌めく、彩りを。
鼈甲と切子ガラス。それぞれ材質は違えど、共通して美しい透明感をもつ、とても魅力のある素材です。窓に見立てたジュエリーで、その魅力を少しでも身近に感じていただきたい。そんな思いを込めたコレクションです。窓のように身近に、けれど少し特別な。細やかな彩と煌めきを、是非あなたの指先に。
Research
鼈甲と切子ガラスという、今まで触れたことのない特別な素材。この素材について知るために、私は、素材の観察をしたり、切ったり砕いたりして形を変えてみたり、表面のテクスチャを変えてみたり、とにかく触れてみることにしました。いろいろ試していくと、光にかざした際のきらめきや、その透明感が一等美しく、魅力的に感じることに気が付きました。
そこから、この二つの特別な素材を身近に感じられて、尚且つ光を通すものとして何があるだろう、と考えたときに「窓」を連想しました。その「窓」をジュエリーとして落とし込むために、デザインをリサーチし、目を引かれたものをひたすらにスケッチしていきました。その中から、レトロ建築によく使われる柔らかな印象のあるデザインを鼈甲に、現代建築にみられるガラスに合わせたモダンな窓のデザインを切子ガラスに採用しました。光にかざし、ときめくような美しさや、角度によってうまれる煌めきを楽しんでいただけるようなジュエリーを製作しました。