教授 横井 伯英
Mail: yokoi.norihide.5w[a]kyoto-u.ac.jp
([a]を@に変換してください。)
Room: 農学部総合館 N-374
Tel: 075-753-6322
研究室見学随時受付中。可能なかぎりメールにて連絡願います。
准教授 谷口 幸雄
Mail: taniguchi.yukio.2x[a]kyoto-u.ac.jp
([a]を@に変換してください。)
Room: 農学部総合館 N-378
助教 小川 伸一郎
学生 大学院博士課程:1名
大学院修士課程:11名
学部生:2名
動物に現れる様々な形質が子や孫にどのようなメカニズムで遺伝してどのようなメカニズムで発現するのかについては未解明な部分が多く残されています。本分野では、分子遺伝学と統計遺伝学を基盤として最新のオミクスやシステム生物学的アプローチを駆使することにより、動物の「面白い」生命現象の解明に挑戦するとともに資源動物や希少動物の遺伝的評価・育種改良・保全法の確立に関する研究を進めています。
糖尿病は、複数の遺伝因子と環境因子との相互作用により発症する多因子遺伝性疾患であり、多因子遺伝の代表的なモデルとして知られています。私たちは糖尿病を自然に発症するマウスやラットを用いて糖尿病の発症に関与する遺伝子の同定と発症メカニズムの解明を進めています。
ヒトの加齢に伴う骨格筋量と骨格筋力の低下はサルコペニアと呼ばれ、深刻な健康問題となっています。サルコペニアでは骨格筋内に脂肪蓄積が見られますが、その形成メカニズムは明らかではありません。一方、日本が誇る黒毛和種牛は、霜降りと呼ばれる筋肉内への脂肪蓄積の能力が高いという特徴を持っています。骨格筋内の間葉系前駆細胞が脂肪細胞の起源であることが報告されており、この細胞はヒトの筋内脂肪とウシの霜降りの共通の起源と考えられます。私たちはヒトのサルコペニアにおける筋内脂肪とウシの霜降りの比較研究により、普遍的なメカニズムならびに種や病態に特異的なメカニズムの解明を進めています。
黒毛和種牛に代表される和牛は日本固有の貴重な遺伝資源です。その遺伝的多様性を保持しつつ、有用形質を評価し、育種改良して利用していくことが求められています。私たちは和牛の遺伝的多様性の評価、有用形質の評価、育種改良、保全法の確立を目標とする研究を行っています。
特別天然記念物トキおよびコウノトリの増殖と試験放鳥が国家的プロジェクトとして進められています。保存集団の遺伝的多様性の把握・維持は、非常に重要な課題です。私たちは遺伝的多様性評価法の確立や主要組織適合遺伝子複合体(MHC)領域のゲノム構造と多型の解析を進めています。