特別支援学校プロジェクト
学生ボランティアとして、特別支援学校に籍を置く重度心身障害の高校生との定期交流を行なっている。
重度障害者のコミュニケーションを行う手段が少なく、病院が主な生活環境であるため、同世代と接する機会がない。またコロナ禍により教員や家族との面会が難しいこともあり、生徒は深刻なコミュニケーション不足の問題を抱えている。そこで、我々は実践の場を通して
1院内学級の生徒の日常的なコミュケーション不足の解消2インクルーシブ社会の在り方を追求すること
を目的として活動を進めている。
社会情勢を鑑み、オンラインミーティングを用いている。直接会えない制限はあるが、こうしたテクノロジーの進化は自分で体を動かすことや意思表出が難しい重度障害者でも社会とつながることが可能であると学んだ。
またSFC学会への発表を通して思考の整理を行った。質問者からの質問を受けたことで、新たな発見も生まれた。
視線入力やオンラインゲームは重度障害者のコミュニケーションを容易にする可能性に秘めたツールと考え、障害の有無によらず楽しめる新たなコンテンツを創出したいと考えている。
具体的には、
1共同作業を楽しく行うために、視線入力を用いたデザインを共同作成し、グッズを制作
2インクルーシブに健常者と障害者が自由にコミュニケーションできる場を作るために、コミュ ニケーション精度の向上を目指した新たなオンラインゲームの作成
を行っていく予定である。
調査〜政策提案で様々なワークショップやイベントを行ったため、共生社会やダイバシティについての知見が増えただけでなく、経験値を増え、新しい発見をすることができた。
調査を行う難しさなどを感じることができたので、今後に生かそうと考える。研究フローを辿っているので、アウトプットであるスポーツイベントの実施が楽しみに感じている。