理工学基礎実験

A実験

A-1 アナログ演算回路

アナログ演算回路集積回路のスーパースターとよばれる演算増幅器を用いて、加算や積分などの数学演算を電子回路で作る。また、微分方程式を演算増幅器で実現して正弦波信号に対する応答を実験によって求め、周波数に依存する応答の変化を知る。

A-2 熱の移動

温度と熱という言葉は日常無意識に使われているが、これらは、熱力学、伝熱学において基礎的かつ重要な概念である。ここでは、これらの概念を明確にさせるために、金属の棒を系として熱平衡状態、定常状態などを実現させ、温度と熱の移動、熱伝導率などの熱的性質について理解することを目的とする。

A-3 応力およびひずみの測定

ある材料に力を加えて引っ張っていくと、材料はこの力に耐えて、かつ徐々に伸びていくが、最後に引きちぎられてしまう。材料のこのような性質を調べる方法を引張試験と呼び、材料内部の”応力”と伸びを表す”ひずみ”の基本量によって材料を評価する。


A-4 流体実験

物体壁面に沿って流れがあると粘性によって速度に分布できる。これは物体が動くとき、また、管路の中を流体が動くとき抵抗となる。流れと物体壁面の相互作用はまた流れの状態に強く影響を受ける。ここでは流体の流れの状態が静かで層状に流れる層流と流れの中で攪拌が起こる乱流の状態を管内流について、トレーサー法を用いて観察する。

A-5 金属の切削加工

機械がどのようにして作られるか、すなわち具体的なハードウェアを作る機械加工(鋳造、射出成形、塑性加工、切削加工、溶接加工など)の中で、もっとも基礎的と考えられる旋盤を用いた切削作業を通しての重要性を理解することにある。