脚部を作る-太ももの分割

今回は形状のできた太ももの分割です。

最終的には下図のようなパーツ構成にしています。

断面構造

分割構造が分かるよう下図の赤線の位置で断面を切りました。

少しでも軽くなるよう、中空にし、フレームパーツを左右で組み合わせた後に、外装パーツを前後から組付ける構造にしています。

フレームパーツのかみ合わせ構造は5度のテーパーを付けることで、シリコンゴム型からの抜けがよくなるよう設計しています。

フレームパーツと外装パーツの位置決め構造ですが、下図のように意図的に空かす面を作っています。

3Dプリントした際や、シリコンで型取り複製した際等、データ通りの完璧なパーツが出来上がる保証はありませんので、データ上、全て0でピッタリに作ってしまうと、狙った通りに組み合わない場合が出てきます。

そのため、合わせたい面以外は隙間を作ることで、多少ばらついても狙った通りに組みあがるようになります。

ボールジョイント部の断面です。

ボールジョイントの受けは別パーツとし、弾性のあるABSライクの出力品とすることで、精度と保持力を確保するよう設計しています。

この太ももは結構分かりやすい構造で分割しやすく、組立もしやすくできたと思うので、早く出力して確認したいですね。

2023.4.3