本山町立吉野小学校へ教育DXに関する視察に行ってまいりました。
香美市教育委員会の公用車キャラバンに同乗し、午前8時10分に香美市役所を出発しました。途中、時間調整を行い、午前9時30分より少し前に吉野小学校に到着しました。
吉野小学校では、校長先生、事務職員の主幹、嶺北地域共同学校事務室の室長総括主任、室員の主事の計4名の方々が迎えてくださいました。
香美市からは、教育委員会の教育企画監、教育DX統括官、教育研究所の所長、研究員、香美市学校事務室の室長総括主任、室員の主幹、主事の計7名で訪問しました。
吉野小学校のランチルームにて、校長先生より学校経営と吉野小学校の取り組みについてご説明いただきました。
説明は、校長先生が手元のChromebookからChromecastを経由して、75インチのモニターにスライドの画面を表示する形で行われました。
まず目を引いたのは、スライドのデザインでした。全体的に統一感があり、文字は読みやすく、図もおしゃれで見やすいため、見る者の興味を惹きつけるようなものでした。細部まで丁寧に作り込まれている印象を受けました。
校務DXに関しては、「校務DX推進→組織的にやる→働き方改革」というテーマで、昨年度からの組織的に取り組まれていることについてご説明いただきました。
Classroom、Chat、カレンダー、フォームといったGoogleのクラウドサービスを全面的に活用されており、大変参考になる取り組みばかりでした。
事務職員の視点から特に取り入れたいと感じたのは、校内安全点検です。スプレッドシートを活用し、点検の場で直接入力したり、要修繕箇所の写真を撮って貼り付けたり、修繕対応が完了したら〇印を入力したりと、紙で行うよりも大幅な業務改善に繋がるのではないかと感じました。点検の対象は備品や教科書など他にもあるので、この仕組みをさらに広げていけると考えています。
安全点検チェック表様式例 本山町より 取扱注意(香美市内事務職員のみ閲覧可能)
配布資料は1枚のレジュメのみで、それに全ての資料のQRコードが印刷されており、Googleドライブで共有されていました。紙媒体での配布をなくすことで、業務効率化が図られていました。
学校訪問資料 取扱注意(香美市内事務職員のみ閲覧可能)
吉野小学校の取組 取扱注意(香美市内事務職員のみ閲覧可能)
校長先生からのご説明の後は、授業参観をさせていただきました。
吉野小学校は全校児童約20名という小規模な学校です。1・2年生、3・4年生、5・6年生がそれぞれ複式学級となっている、いわゆる「完全複式」の形態をとっています。
同じ本山町内の本山小学校とはそれほど距離は離れていませんが、「それでも吉野小学校を合併せずに残してもらっているからには、頑張って取り組みを進めていきたい」と、校長先生がおっしゃっていました。その言葉から、地域と学校に対する強い思いを感じました。
どの学級でも、Chromebookやモニター(電子黒板)を活用した授業が展開されていました。
1年生は、モニターに表示されたひらがなの書き順を見ながら、丁寧に書く練習に取り組んでいました。
2年生は、たんぽぽの観察記録を、ロイロノートを活用し、ひらがな入力でまとめていました。
ホワイトボードの間仕切りの前にモニターを置いて、両側から見えるようにしていました。
かけ算・わり算の授業をしていました。考えをまとめるのにロイロノートを利用していました。
授業の流れをホワイトボードで示して、タイマーで時間管理をしていました。
社会の授業でもロイロノートが活用されていました。
授業中、タイピングの速さが大人顔負けの児童がおり、感心しました。
教室では、地元企業が作製した木製の机と椅子が使用されていましたが、児童には重くて移動が大変とのことでした。
各教室には、通常のカーテンに加え、遮光ロールカーテンも設置されており、モニターへの外光の反射を抑え、画面が見やすくなるように工夫されていました。
職員室は、校務DXの推進によりペーパーレス化が進み、整然とした様子でした。
嶺北地域共同学校事務室は、吉野小学校の1階に置かれています。
同事務室は、嶺北地域の4町村(大豊町・本山町・土佐町・大川村)における学校事務の共同実施を取りまとめています。
香美市学校事務室にも、このような立派な木銘板があれば良いのにと思いました。
ランチルームに戻り、嶺北地域共同学校事務室の室長より、共同実施の取り組みについてご説明がありました。
ご説明では、経験年数の浅い若手事務職員が多いこと、そして複数町村にまたがる広範囲な管轄であることに苦労されながらも、共同実施体制の整備、人材育成と支援、事務職員の質の向上に尽力されているとのことでした。
複数町村にまたがっているため、共有フォルダが存在せず、Groupwareの掲示板やメッセージ、キャビネットを用いたデータ共有には、とても大変なご苦労があると思いました。
共同事務室資料 取扱注意(香美市内事務職員のみ閲覧可能)
今回の吉野小学校への教育DXに関する視察を通して、ICTを効果的に活用した先進的な取り組みを数多く見ることができました。
校務DXの推進による具体的な取り組みは、大変参考になるものでした。
今回の視察で得られた学びを活かし、香美市の学校教育、そして学校事務の更なる発展に貢献できるよう、努めてまいりたいと存じます。
昼食は、復路の途中に立ち寄った大豊町の「ひばり食堂」でいただきました。
名物のかつ丼は、普通盛りにもかかわらず大きな豚カツが2枚も乗っており、満腹で帰校し、午後の業務につきました。