福井県庁誘客推進課とリンクしました
ご挨拶
このたび「蘭医学サロン」を設立する運びとなりました。
「蘭医学」とは、単なる医学知識の集積ではなく、異文化交流の激流の中から生まれた、壮大な叙事詩です。
その足跡を辿ると、異国の地から運ばれてきた書物から懸命に知識を得ようとした江戸時代の医師たちの情熱と、その知識を必要とした庶民の切なる願いが浮かび上がってきます。
また、郷土史家の人たちが語る地域医療史には、思わず引き込まれてしまうような魅力が詰まっています。
古びた診療録、蔵の中に置き去りにされた薬箱、伝説めいた医師の逸話――それらは医学史の公式な記録に載らない、もうひとつの真実です。そんな、地域に根ざした歴史的遺産を、一地方だけに留めておくのはもったいないことです。
そうした知の楽しみを共有したい。そんな気持ちから、「蘭医学サロン」を立ち上げることといたしました。
このサロンは、医療に興味を持っているみなさんへ知の愉悦を提供し、「医」の本質を考えるきっかけになる「場」です。
またそれは現在の医学教育カリキュラム に欠けている、「医の歴史教育」を補うものにもなっていくことでしょう。
「蘭医学サロン」では、蘭医学に関する知見を深めるため、各地の郷土史家、歴史愛好家、医療関係者との間に緩やかなネットワークを構築し、共に歩む場を創出していきたいと考えております。
堅苦しいことを述べましたが、このサロンは気楽な寄り合いの場です。
「蘭医学塾生」として修学に励むもよし、気の向いた時にふらりとサロンに立ち寄るもよし。
ご興味のある方は共に一献を傾け、楽しい時を過ごしましょう。
2024年12月吉日 「蘭医学サロン」創設委員会有志一同
2025.09.01. 石田純郎先生の「ガイドブックのない旅」を「よもやま話」に掲載しました。
2025.09.01. 第2回蘭医学サロンの開催レポートを「アーカイブ」(開催レポート第2回)を掲載しました。
2025.07.03. 角鹿尚計先生の「「歴史」と「歴史学」」を「よもやま話」に掲載しました。
2025.06.27. 第2回蘭学サミット・蘭医学サロンの詳細が発表となりました。
2025.04.01. 川上 潤 先生の「「雪の花」に思う ー天然痘との闘いの歩みー」を「よもやま話」に掲載しました。
2025.02.03. 山村修先生の「枇杷山探訪 ―笠原良策(白翁)の医学校創設計画―」を「よもやま話」に掲載しました。
2025.01.29. 松永和浩先生(大阪大学適塾記念センター准教授)の講演情報を「かわら版」に掲載しました。
2025.01.21 蘭医学サロンHPを一般公開しました。
2025.01.14. 蘭医人物帖に笠原良策の項が加えられました。
赤瀬浩 (活水女子大学教授)
石田純郎 (中国労働衛生協会医師・岡山医学史研究会代表)
岩田誠 (東京女子医科大学・名誉教授)
海堂尊 (福井県立大学客員教授)
川上潤 (緒方洪庵記念財団・専務理事)
河村満 (昭和大学脳神経内科・名誉教授)
後藤ひろみ(福井歴女の会代表・福井県歴史活用コーディネーター)
古西義麿 (除痘館記念資料室・専門医員)
小島徹 (津山洋学資料館館長)
坂井建雄 (順天堂大学医学部医史学研究室・客員教授)
須賀隆章(佐倉市魅力推進部文化課・学芸員)
德永 宏 (シーボルト記念館館長)
角鹿尚計 (福井県立大学客員教授)
中尾 昭公 (名古屋大学名誉教授 名古屋セントラル病院 院長)
長野 栄俊 (福井県文書館・主任 福井県立図書館兼任)
橋本正信 (長崎県立長崎図書館・指導主事)
松永和浩 (大阪大学適塾記念センター准教授)
村上康二 (順天堂大学医学部放射線科教授)
森望 (福岡国際医療福祉大学・特任教授 / 長崎大学・名誉教授)
柳沢芙美子 (元福井県文書館副館長)
米田誠 (福井県立大学看護福祉学部教授)
山口美由紀(長崎市文化観光部・出島復元整備室専門官)
山村修 (福井大学医学部教授)
若尾みき (順天堂大学医学部医史学研究室・学芸員)
法木左近 (福井県立大学看護福祉学部教授)(事務局担当)
蘭医学サロンに関するお問い合わせは以下までお願いします。
E-mail: ranigakusalon@gmail.com