令和7年10月21日
<注目記事>高2学術探究 公開成果発表会
10月21日(火)、秋田県児童会館みらいあ 子ども劇場けやきシアターにおいて、
秋田南高校SGHネットワーク事業 令和7年度 第2学年「学術探究」公開成果発表会
を行いました。
<注目記事>高2学術探究 公開成果発表会
10月21日(火)、秋田県児童会館みらいあ 子ども劇場けやきシアターにおいて、
秋田南高校SGHネットワーク事業 令和7年度 第2学年「学術探究」公開成果発表会
を行いました。
この発表会は、学術探究コースの生徒が4月から進めてきた探究活動の成果を英語で発表するものです。
今年度も、高2総合探究コースの生徒たちが、発表会の司会進行や受付、来賓対応、会場の設営などを担当しました。また、ロビーには高2総合探究コースの生徒たちが現在進めている探究活動について、分野ごとに研究テーマの一覧を掲示しました。
(本校の探究活動の内容については、下記ページをご覧ください)
> 探究活動のページ - 本校の取組
https://akitaminami-h.wixsite.com/akitaminami/akitaminami-sgh
今回、審査員を努めていただいたのは以下の方々です。
秋田県立大学 生物資源科学部 アグリビジネス学科 教授 岡田 直樹 氏
秋田県教育庁 高校教育課 英語教育推進チーム 指導主事 戸嶋 里枝子 氏
秋田南GSO(56期・秋田大学大学院国際資源学研究科2年) 川上 穂佳 氏
本校 校長 藤澤 修
発表は全8グループが行いました。各グループのメンバーとタイトルは以下の通りです。
Group 2
Who will be the next NAMAHAGE?
「次のナマハゲは君だ!!!」
吉田唯花、太田洋樹、佐藤友南、鳥丸明希
Group 6
Making Smaller Companies Stronger
「中小企業の活性化」
赤津裕芽子、中路愛姫、菊地清史朗、髙橋玲奈
Group 7
Funding Your Future Life's Quality
「年金で当たり前の日常を守る」
三浦零、岡見星祈、立石侑里、舘岡穂乃香
Group 3
Apolitical No More
「もう政治に関心がないなんて言わせない」
菊地真明子、伊藤花音、伊藤弥希、松浦彩那、田中莉心
Group 4
Working With the Intellectually Disabled
「知的障害のある人とともに働く職場づくり」
山本一稀、川口美遥、澁谷小波、尾山葵風、齋藤里央菜、佐藤咲凛
Group 1
Peer-Ability Divide
「ピアビリティー・ディバイド」
川邉優空、打矢笑穂、熊谷奏、成田伊吹、檜森彩里、二田美夢俐
Group 8
A new gateway for foreign entrepreneurs
「外国人起業家のための新たな提案」
太田惺優、佐々木康平、高橋 舞、髙橋優月
Group 5
Help & Receive support to save lives
「命を守るー支援と受援の壁をなくす」
大村ふゆ花、及川里桜、菊池航平、佐藤宇清、堀井航太郎、成田ほの花
英語で自分たちの探究活動の内容を発表することは大変ですが、生徒たちは聴衆に伝わりやすい表現で説明をしたり、スライドを工夫したり、寸劇を入れてみたりして誰にとっても見やすいようにするなど、精一杯の努力をして発表に臨んでいました。
質疑応答では、本校の高校1・2年生、中等部3年生が英語での質問に挑戦しました。各グループに対して、生徒たちが積極的に質問しており、それに対して発表者も一生懸命、英語で対応していました。
この対話を通して、英語による表現力を高めただけでなく、互いに学びを深め合う良い機会になったのではないでしょうか。
閉会行事では、審査員の先生方からご講評をいただきました。
審査結果は以下の通りです。
最優秀賞:Group 5
Help & Receive support to save lives
「命を守るー支援と受援の壁をなくす」
大村ふゆ花、及川里桜、菊池航平、佐藤宇清、堀井航太郎、成田ほの花
優秀賞:Group 3
Apolitical No More
「もう政治に関心がないなんて言わせない」
菊地真明子、伊藤花音、伊藤弥希、松浦彩那、田中莉心
第3位:Group 4
Working With the Intellectually Disabled
「知的障害のある人とともに働く職場づくり」
山本一稀、川口美遥、澁谷小波、尾山葵風、齋藤里央菜、佐藤咲凛
最優秀賞を受賞したGroup5は、12月21日(日)に国立オリンピック記念青少年総合センターで行われる「全国高校生フォーラム」に出場します。
これまでご指導、ご協力いただいた皆様に、改めて感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
なお、発表の様子を録画した動画は今月中旬に公開を予定しております。どうぞご覧ください。
> YouTube 再生リスト(限定公開) - R07 秋田南高校SGH 高2学術探究 公開成果発表会
(動画の複製や画面キャプチャ、SNSへの投稿等による頒布等は、生徒の肖像権等の保護のため、禁止とさせていただきます。よろしくお願いいたします)
発表会を終えての生徒の振り返りを一部ご紹介いたします。
「個人でも班でもたくさん練習した成果を発揮できたと思います。観衆の皆さんに届けることを意識して英語を話すことができました。大好きな英語での発表を存分に楽しめました。」(発表生徒)
「聴衆を惹きつける発表ができていたと思う。今までの探究活動の内容を言うだけでなく、内容を伝えることができた。原稿も覚えて、聴衆の反応を見ながら発表できた。スライドも見やすさ、わかりやすさを意識して作れた。アニメーションや動画を有効に使えていたと思う。いざ大人数を目の前にすると、緊張してしまって早口になったところがあった。見やすいスライドで、情報を伝えられた。明確なデータに基づいて適切に論理を展開できた。」(発表生徒)
「観客を巻き込んだ発表にする事ができた。自分たちが言いたいことを強調するような表現の仕方や、劇などを取り入れることで退屈しないような発表にできた。反省点としては、質疑応答であまりスムーズに答えることができなかったり、発表するときにスライドを適切に動かすことができなかったり、といった点があったので今後改善していければいいなと思いました。」(発表生徒)
「大学生のGSOの方に、なぜ政治関心がないことがだめなのかについてもっと突き詰めるといいというアドバイスをいただいたので、そこについてもっと考えたい。カードゲームの実用化を目指して頑張りたい。」(発表生徒)
「もう少し根拠のあるデータを増やす。視野を広げると多くの疑問がわいてきたので今後対策をしたい。また今回の発表会で提案したことを実現させ、その効果について調べたい。」(発表生徒)
「去年より英語の内容を理解できる部分が増えた。内容や細かい部分をもっと理解できるようになれればもっと面白いプレゼンだったと思う。また、話し方はとても参考になる人が多く同級生ながら尊敬した。内容に関しては、アプリをつくる案は分かりやすく実現できそうだと思った。難しい問題ですが自分もどんな案があるか考えてみたいと思います。」(参観生徒)
「発表において、まずたくさんのテーマがあり面白かった。今まで自分では疑問に思わなかったことを課題として挙げている班もあり聞いていてなるほどと思うことがたくさんあった。質疑応答では即興で出た質問をしっかりとキャッチして答えていて素晴らしかったと思う。」(参観生徒)
「政治についての発表がいちばん面白くて分かりやすいと感じました。聞き手に寄り添った発表がされていたなと思います。またどの班も研究活動を始めた動機についても丁寧に説明されていて素晴らしかったです。」(参観生徒)
「高校生らしい斬新なアイデアが沢山あった。英語で自分を表現したり、他者とコミュニケーションをとったりすることの大切さを学んだ。柔軟な発想力をつけるためには普段から様々なことに関心を持っておく必要があると思った。」
「英語をうまく話そうとするのではなく、どうしたら相手に自分の意図が伝わるか試行錯誤してコミュニケーションを取ることが重要だと感じたので、普段から気負いせずに積極的に英語で話すことに取り組んでいきたいと思います。」(参観生徒)
「今後は、一つの課題に対してより深く考え、多様な視点から分析する力を身につけ、表面的な理解だけでなく本質的な解決策を見出せるようにしていきたいです。もっと勉強しなければいけないというモチベーションになったので頑張りたいです。」(参観生徒)
「英語の内容、単語、アクセント、話し方などは同じ歳の人たちがこんなにも出来てることに驚くと同時にすごく先に行っているんだと実感した。自分も目標にして英語のレベルを上げたいと思います。また、難しい社会問題について考える機会というのもあまり多くなかったのでもっと身近にそのような問題を感じてこれから過ごしていきたいと考えた。」(参観生徒)
「発表者や質問者の英語能力には、もちろんの事ながら差がありました。英語が得意な人もいれば、苦手な人もいたと思います。しかし、それでも共通していたのが、その誰もが共に発表に参加し、意見を交わしていたということです。英語を能力のあるなしではなく、あくまでコミュニケーションの道具として意見を交わすことの大切さを学びました。」(参観生徒)
「一つの課題解決のために、フィールドワークや多くのデータを用いた考察などで、自分たちなりの問いに対する答えを見つけることが大事だと思った。また、一つ課題を解決したらまた一つ出てくる問題にも目を向けて行うことが大事だと感じた。」(参観生徒)
「目標を明確に焦点化し、多角的な視点からどのように問題解決を図ることが重要だと思った。また、解決案を出すだけではなく、その解決案のデメリットを挙げた上でどうすればデメリットをなくすことができるのかもまとめることが大切だと思った。」(参観生徒)
「入学してから間もない頃に発表を聞いた時よりも自分でも実感することができるくらい今回の発表を聞き取ることができ成長を感じました。発表を聞いて分かったことは、どの班も具体例、自分たちで生み出した解決策を示しているということです。またグラフなどの具体的な数値を示しているのも聞き手の理解を促すと学びました。」(参観生徒)
「とても難しい議題でも、努力をすれば、成果が得られること、簡単な英語たちで構成すれば、観客も分かりやすく、納得してくれること、そして、答えのない問いというのは、今回のようなものだということを学びました。」(参観生徒)
「難しい内容よりもわかりやすさを重視した発表となっていて理解が深まった。人に伝えるという面に加え英語という1段階上のレベルでの発表だった。自分の知っている単語や表現が多く分かりやすかった。質疑応答は相手の言ったことを即座に理解し応答を考え英語で話すの3段階をいかに早く行うことが出来るかが求められると思った。」(参観生徒)
「今回の発表では日本または世界の問題や身近な問題といった様々な視点からの研究からたくさんの有益な情報を得ることができる貴重な機会だった。発表は全て英語だったので聞き取れないときもあったがスライドを見て話の流れは理解できた。また、スライドの作り方や話すスピード、表情など聴衆が聞きやすいようにさまざまな工夫が施されていた。今回特に印象的だったグループは若者で政治に関心のある人が減っているということを発表したグループだ。自分もその若者の中の1人なのでこの内容にはとても興味を掻き立てられた。政治問題、環境問題など研究内容に直接関わることのみならず発表の仕方、英語など多くのことを学ぶことができとてもよかった。」(参観生徒)
「現在行っている国際探究の活動においてフィールドワークを通して、自分の気になるところはとことん追究していき、筋が通った結論を出せるように内容をどんどん深堀していきたい。また、聞き手にとってわかりやすい発表を目指せるように発表内容を熟考していきたい。」(参観生徒)
「今後の活動では、具体的な数値やグラフを有効活用していきたいと思いました。また、これから探究活動を進めていく上で研究内容や独自に考えた解決策を述べる時に納得するような根拠も述べられるようにしたいと思いました。」(参観生徒)
「日本人だけでなく外国人にも自分の考えや思いを明確に伝えられるような英語のスキルを身につけておくことは、将来非常に役立つと思います。そして、世界をより広い視点でみていく力が身につくと思います。自分の英語コミュニケーション能力を信じ、積極的に英語で話していきたいです。」(参観生徒)
「日常の些細な疑問や不便さを追究したり、ニュースなどで疑問視したことを解決策とまでは行かなくとも、現状を知った上で自分事として未来を考え、危機感を持って学習し、これからの社会を改善していく準備をしたりすることが今回の学術探究を日々の生活に生かす方法だと考えた。」(参観生徒)
(この記事の写真の一部は、高校写真部が撮影しました)