Walbrix仮想マシンの最新版はサポートフォーラムでチェックする
まず、プライベートなクラウドファイルサーバとして使える ownCloud を仮想マシンとしてインストールします。Walbrixのいいところは、仮想基盤のインストールが簡単なだけではなく、仮想マシンの追加や起動も簡単なところ。カーソルとENTERキーだけで、仮想マシンをカタログから選んでインストールできます。
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ここで「CentOS 6.7」を選択してENTERキーを叩き、導入先のHDDやメモリ容量を指定してやれば自動的にインストールされます。
ところがWalbrixの中の人がカタログの更新をサボりがちなので、最新版を手に入れたい場合はWalbrixサポートフォーラムをチェックしましょう。たとえば ownCloud を導入したい場合、Walbrixの仮想マシンカタログではバージョン7.0.1が最新となっていますが、Walbrixサポートフォーラムでは執筆時点で ownCloud 8.1.3 の仮想マシンが公開されていました。
というわけで、最新のownCloud VMを手に入れためには、Walbrixサポートフォーラムに記載されているダウンロード用コードを使用することになります。その手順は次の通りです。
コード入力を選択します。
Walbrixサポートフォーラムで調べたコードを入力します。
文字はキーボードから直接入力できます。
仮想マシンが確認されたので「ダウンロード」を選択してENTERキーを押します。
仮想マシンに使うメモリやHDD容量を設定します。各項目をカーソルで選択し、ENTERキーを押すと数値入力の画面になります。
今回はファイルサーバとしてがっつり使うつもりなので、3TBの外付けHDDをほぼ丸ごとownCloudに割り当てています。決定を選んでENTERキーを押すとダウンロードが始まります。
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Walbrixの仮想マシンは、OS上にセットアップされすぐに使える状態でダウンロードされます。そのため、初期ユーザー名やパスワードもセットされているので、これを覚えておいて、初回起動時に必ず変更するようにしましょう。
ダウンロードした仮想マシンの設定を変更する
仮想マシンの一覧から、設定を変更したいVMを選択します。ここでは owncloud を自動起動に設定してみます。
緑色の文字で表示されているのは、現在稼働中の仮想マシンです。「手動」と書かれているのは、起動/終了を手動で行なう設定になっていることを示しています。
仮想マシンを選択してENTERキーを押すと、仮想マシンの設定画面が開きます。ここで「自動起動にする」を選択してENTERキーを押せば、次回Walbrix起動時にownCloudも自動的に起動します。
また同じメニューから、仮想マシンのコンソールにログインすることもできます。ownCloudはあらかじめ設定したドメイン名でしかアクセスできない仕様のため、コンソールにログインしてconfigを一部書き換える必要があります。
書き換えるのは、 /var/www/localhost/htdocs/config/config.php というファイルの trusted_domains という項目です。私は仮想マシン名を変更せずにダウンロードしたので、owncloud.local を追加しました。
' trusted_domains ' =>
array (
' owncloud.local ' ,
)
DDNSなどを使って外部からアクセスする場合にも、この辺りの書き換えが必要になります。