Information in Japanese

(最終更新:2024年5月2日)

連絡先

〒606-8501 

京都市左京区吉田本町36-1

京都大学 経営管理大学院大学院経済学研究科・経済学部

安達貴教 

(郵便物の宛先のご記入に際しましては、弊学における当職の三つの所属先から任意の一つだけを選んでいただいても配送には問題ございません)

初秋に出で座し青星々と紙風船@京都市上京区

202435日:本年度後期、当職が京都大学経済学部で担当させていただきました科目「計量経済学2」の初回講義におきまして、クレディセゾン・デジタルマーケティング部の牧野様、並びにナウキャストの辻中CEOより、「ビジネスの現場におけるデータ活用の最前線」についてご講義をいただきました内容についての紹介が、クレディセゾン公式note_セゾンの未来会議に掲載されました。関係者各位におかれましては、当日、遠路はるばるお越しいただきましたことに深く感謝申し上げます。今後とも、「不完全競争の経済学」への学術的貢献のみならず、そのビジネス活用の検討を加速すべく取り組んで参る所存でございますので、引き続きのご指導・ご鞭撻のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。 

2023年11月4日:コロラド州デンヴァー市で3日間にわたり開催された全米租税学会(National Tax Association)の第116回年次大会に参加し、「不完全競争下での物品課税、品質選択、そして転嫁」に関する研究報告を行いました(土居直史氏との共同研究)。この研究では、不完全競争下にある企業が価格だけでなく、(短期的な選択と見なせる範囲での)品質も選択しているという状況を考えることで、租税や費用構造の変化に伴う、価格や品質への影響(パススルー)を見ようとするもので、租税や費用の増加が、価格を下げたり、品質を向上されることも生じうるという結果が生じ得ることを確認しており、現時点では、今後の実証研究への展開にもつながるような経済理論的な観点からの整理を進めているという状況でございます。従いまして、当該研究は、まだプレリミナリーな内容ですが、この段階で、幾つかの注意すべき点を、フロアのオーディエンスからいただくことができました。フェリックス・モンタグ先生を始めとするプログラム委員会の先生方や、今回の大会開催にあたりご尽力された皆々様に厚く御礼申し上げます。ちなみに、海外出張は2020年3月のヨーロッパ以来となり、米国訪問は、当職の記憶が正しければ、2018年秋からの5年振りとなります。対面で学会に参加し、「営業活動」することの重要性(とりわけ、フォーマルなセッションにおいてだけでなく、それ以外の社交的な場面において)を改めて認識した次第でございます。

2023年10月11日:京都大学経済学部同好会様ご主催の「2024年度演習に向けた経済学部ゼミ合同説明会」(10月20日)に登壇致します。当日使用予定のスライドはこちら(当日まで随時改訂を継続)となります。

著書・訳書・論文・解説文など(最終更新:2024年5月2日)

書評(最終更新:20231222日)

挨拶文など(最終更新:202441日)

エッセイ・インタヴューなど(最終更新:2022年9月8日)

スライド・動画(最終更新:202444日)

プレスリリース・広報など(最終更新:2024219日)

ゼミナール(最終更新:2023年10月1日)

講義(最終更新:2024227日)

私はちょうど出版されたばかりの『諸国民の富』と題するアダム・スミス博士の著書を話題にした。そしてサー・ジョン・プリングル(引用者注:医師、当時の王立協会長)が私に、今まで自分で商業に従事した経験がないスミス博士がこの主題についてこんな立派な著述を著わすなどとは、ちょうど法律家が医学の本を書くのと同程度までに予想外に思われると語ったと私は告げた。ジョンソン、「彼の考えは間違っている。君、自分で商業に従事した経験がない男だって疑いもなく商業について立派な書物を著わせる。いや商業以上に哲学による例証が必要とされる領域は他にはないくらいだ。単なる富つまり金銭についてならば、一つの国もしくは人間が他の国もしくは他人を貧しくしない限り富裕になれないことは明瞭だが、商業はそれよりもっと貴重なもの、つまり多くの国々の個別な便宜の交換を実現する。ところが商人は通例は彼個人の特殊な商売だけしか考えない。これについての立派な書物を書くためには、人は必ず広い視野を持たねばならない。この主題について上手に書くためには、自分でこれに携わった経験など少しも必要でないサミュエル・ジョンソン、1776316(ジェイムズ・ボズウェル、中野好之訳サミュエル・ジョンソン伝 2』(1982年、みすず書房)、p.199、強調は引用者)
客観的でなければ学問ではない。しかし、主観的でなければ実践にはつながらない。(加藤周一「京都千年、または二分法の体系について」(2000年1月13日、立命館大学最終講義)、『加藤周一 最終講義』(2013年、かもがわ出版)、p.153)