マニフェスト大賞

第7回マニフェスト大賞(2012年11月2日)にて、地方議会部門の優秀賞及び審査委員会特別賞を受賞しました!!

【審査委員講評】

議会改革や、今後の新しい議会運営には、議員の努力も重要であるが、議会事務局の充実が不可欠である。従来からの議会事務局の充実についての指摘はあったが、一般的で現実化するには至らなかった。議会事務局の充実強化の具体的な方策が重要となっている。

議会事務局実務研究会の登場や、議会事務局強化のためのシンポジウムなどはその流れである。議会事務局研究会は、早い時期に(2009年)発足した。議会の政策立案能力を高める上での議会事務局の課題、議会と住民との新たな関係を構築する上での議会事務局の役割等を「実務面から探る」ことを目的としている。ここで提起された議会(狭義)と議会事務局との「車の両輪」論は、「チーム議会事務局」を創り出す上での重要な視点である。議会と議会事務局との協働は成り立つ。

この研究会は、研究をして提言するだけではなく、その時々にシンポジウムを開催している。これは単なる啓蒙活動を超えて、新たな論点を抽出する場になっていると思われる。研究会といえば、研究者や当該テーマにかかわる自治体職員(この場合議会事務局職員)によって構成されるのが一般的である。しかし、この研究会は、自治体職員(執行機関)や議員も参加している。これがもう1つの特徴である。議会が、「住民自治の根幹として」動き出し、それを支援する議会事務局の重要性が認知されてきたからであろう。議会事務局改革は、自治の問題である。こうした動きを創り出した運動の1つとして重要な意義がある。この運動を追い風にしてそれぞれの自治体で議会と議会事務局の「車の両輪」論(高沖秀宣)を基礎に議会事務局改革を進めてほしい。

左から:吉村慎一(福岡市)、池渕佐知子(吹田市議)、北川正恭(委員長)、

駒林良則(立命館大学教授:研究会代表)、盛泰子(伊万里市議)、高沖秀宣(三重県)

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