コンセプト

VISは、ミッションである「医用画像を利用した定量的な意思決定を科学し、技術革新とその普及に努めることを約束する」ための行動の１つとして、常に医療現場のプレーヤーのサポート・応援を行なっていくことを目指しています。

全ての医療従事者・関係者に対し、医用画像を通じてサポートできることがあるのではないか、という考えから、エルゴノミクスやデザインの観点を大切にしつつ、コンピュータ用品を中心に様々なデバイスやツールの情報を展開します。

医用画像処理や解析でいえば、キーボード、パームレスト、マウス、モニター、チェア、デスク、マイク、イヤホン、スピーカー、照明、コンピュータ本体、それらのメンテナンスなどのデバイスやツールの選択は、仕事のパフォーマンスやモチベーションへ影響します。

「弘法筆を選ばず」は、「達人はどんな道具を使っても素晴らしい仕事をする(仕事の良し悪しを道具のせいにしない)」という解釈が一般的です。一方で、VISはこうも考えます：「プロフェッショナルは手に入りうる中で最高の道具を使うのが当然であるので、道具を選んだりしない」

人間工学は、人間が可能な限り自然な動きや状態で使えるように物や環境を設計し、実際のデザインに活かす学問のことです。人々が正しく効率的に動けるように周囲の人的・物的環境を整えて、事故・ミスを可能な限り少なくするための研究を含みます。

例えば、医療でもデータ入力作業は付きものです。さまざまな医療従事者が、座りながら・立ちながら、データをパソコンへ入力することが日常的に行われています。特に、放射線科領域は、レポーティング作業や、画像処理作業のためにパソコン操作が欠かせません。

そのため、ワークステーションなどを人間工学的に適切にセットアップすることは、反復性ストレス傷害を予防し、作業効率を向上させる可能性があるため、多くの医療従事者の生活の質を向上させることが期待できます※1。そして、これはVISのビジョンに直結する考え方です。

※1 Glover AM, Whitman GJ, Shin K. Ergonomics in Radiology: Improving the Work Environment for Radiologists. Curr Probl Diagn Radiol. 2022 Sep-Oct;51(5):680-685. doi: 10.1067/j.cpradiol.2022.03.001. Epub 2022 Mar 5. PMID: 35361509.

画像ビューワ「GRAPHY」

※教育研究用です。