「エイリアンとの交信」を題材として、ストーリーに沿って楽しみながらプログラミングを学ぶ。
基本的なコードを学んだ上で、学んだコードを使って課題(MISSION)を解いていく(プログラミングする)というスモールステップによりプログラミングの技法を学ぶ。
VBA(Visual Basic for Applications)の基本的な文法とプログラミングの基本的な考え方を知る。
「プログラミングする」にとどまらず、ペアでのテスト、全体でのアルゴリズムの共有を行うことで、課題の解決のためには複数の方法があることを知る。
プログラム言語の学習は英語の学習と似ていると考える。
基礎的な文法をおさえた上で発展的な文法の学習に進まなければ、文法の意味を理解することができない。
そのため、新たな事項を学ぶことに加えて、前回以前に学習した事項を復習していくことも必要である。
定期的に復習をはさみつつ、例えば以下のようなステップで基本的なコードを少しずつ学んでいくことが考えられる。
(2回目以降)前回学習したコードを確認(復習)する。
VBAの基本的なコードやプログラミングの基本事項(英語で言うところの基本文型・文法事項等)を確認する。
VBAの基本的なコードに対応した課題(MISSION)を解く→ペアでテストをし合う→解説する(チェック項目を示したチェックシートを用意)。
VBAの基本的なコードをもとに発展的な課題(MISSION)を解く→ペアでテストをし合う→解説する。
課題(MISSION)のアルゴリズムが複数ある場合は、グループや全体でアルゴリズム(手順)とプログラムを発表し合う。
学習したコード・プログラミングの考え方を振り返り、次回以降につなげる。
01: エイリアンとの交信ツール
02: 数字を色に置き換えるプログラム
03: エイリアンは “変な数” を使う
04: エイリアンの "変な数" はとても厳密
05: エイリアンの暗号を解読せよ①
06: 連続して処理を実行せよ!
07: エイリアンの暗号を解読せよ②
01: エイリアンとの交信ツール
02: エイリアンは "変な数" を使う!?
03: エイリアンの "変な数" に厳密な計算
04: エイリアンの暗号を解読せよ!
本実践は、平成27年度神奈川県教育課程研究会研究推進委員会(情報部門)による議論を経て構成された。平成27年11月2日、県立津久井高等学校にて公開研究授業を実施。詳細な指導案・指導内容については、こちらを参照されたい(リンク先PDFファイル内、「情報」4.2を参照)。
VBA(Visual Basic for Applications)以外の言語でも、このようなスモールステップによるプログラミングの学習ができるかもしれない。
課題を達成させることだけに重きを置いてしまうと、タイピングの習熟度差がかなり生まれてしまい、授業の進行に影響が出てくる。
どのようにすれば課題(MISSION)を達成できるか、アルゴリズムを考える時間を大切にしたい。
速く終わってしまう生徒に対しては、応用問題を多く用意しておき対応することも考えられる。
河合塾「キミのミライ発見」、授業事例51「エイリアンとの交信」を題材としたプログラミングとアクティブ・ラーニング、https://www.wakuwaku-catch.net/jirei1651/
神奈川県教育委員会「高等学校教育課程研究集録」『平成27年度高等学校教育課程研究集録』https://www.pref.kanagawa.jp/documents/64430/h27_02.pdf