休日
休日
仕事もひと段落ついたところで、二人は行きつけの屋台へと足を運ぶ。
「何食う?今日の俺の口はラーメンを求めてる!」
ヒースが嬉々とした声をあげるとネイサンはゆっくりため息を吐いた。
「どうせ無理やり連れてかれるんだし、ラーメンでいい」
するとヒースが少し怒った様子でネイサンの目を見た。
「お前な?〇〇でいい、って言い方よくねえぞ!
ちゃあんとラーメンがいいって言うんだ!せーの!」
騒がしいスラム街の中でもはっきりと聞こえる大声でヒースがそういうと、
ネイサンは飽きれながら「はいはい、ぼくはラーメンがいいですぅ」とわざとらしく答えた。
わざとらしさを指摘しつつ、ヒースは嬉しそうにラーメンの屋台を探していた。