吉身中町自治会では、地震による被害の防止・軽減を図るため、地震の発生から初期対応、また事前の備えに至るまで、住民の皆様に参考となる情報を取りまとめた「地震災害に備えよう」を作成しました。
地震は、必ず起こります。でも、いつ起こるか分かりません。分からないから、先送りするのではなく、分からないからこそ、今、準備しましょう。
この資料は、「守山市防災マップ(令和3年3月改定版)」を基本に、「新しい防災のきほん辞典」等をもとに作成しました。防災対策の参考にご利用ください。
以下、ウエブサイト上に掲載します。PDFでもご覧になれます。
「地震災害に備えよう」のPDF
地震は、発生原因から、海溝型地震と活断層地震の2種類に分けられます。
海溝型地震は、図のように海側のプレートが陸側のプレートに潜りこむことで、その境界にひずみのエネルギーが蓄積され、限界に達した時にプレートが元に戻ろうとして跳ね上がり、地震が発生します。津波で大きな被害を出した東日本大震災は海溝型地震です。現在、南海トラフ地震への不安が高まっています。
活断層地震は、地下の岩盤に、押し合う力や引っ張り合う力が加わることでひずみのエネルギーが蓄積され、それが限界に達した時に、断面を境に地盤がズレ動き、地震が起こります。阪神淡路大震災や熊本地震が当てはまります。
守山市では、「南海トラフ地震」と「琵琶湖西岸断層帯地震」の影響が大きいとして、地震想定がされています。
「南海トラフ地震」は、これまで100年~150年の周期で発生しており、甚大な被害をもたらしています。今後30年以内にマグニチュード8~9クラスの大地震が発生する確率は70~80%と言われており、守山市では震度5強が想定されています。
今後30年以内とは、「30年後」ではなく、「明日」かもしれません。
「琵琶湖西岸断層帯地震(南部)」は、マグニチュード7.5程度と推定され、守山市で震度6強~6弱(吉身学区では震度6弱)が想定されています。今後30年以内の発生確率はほぼ0%と言われています。
発生確率が低いと言っても、安心はできません。大きな被害をもたらした阪神淡路大震災の発生確率は、0.02~8%でした。
南海トラフ地震や琵琶湖西岸断層帯地震で想定される震度5強や震度6弱とは、どのようなゆれでしょうか?
次の図で確かめましょう。
「何もしないままに、その日を迎えたら・・・」、想像はしたくないですが、「その日」は必ずやって来るのです。
行動の目安は図のとおりです。知っていないと、動けないですね。知っていても、動けるでしょうか?
あわてず、落ち着いて、まず身の安全を図りましょう。
(1) 発生直前・発生中に取るべき行動
震度4以上の大きなゆれが来る前に、テレビや携帯電話等でアラーム音とともに「地震です」の音声が流れます。
この緊急地震速報は、震源が近い場合は地震に間に合わない場合もあります。
① 家の中では
緊急地震速報が流れたら、テーブルの下にもぐったり、物が「倒れてこない」「移動してこない」「落ちてこない」場所に移って、ゆれに備えましょう。ゆれが激しくて動けない時は、手で頭を守りましょう。
台所にいる時は、包丁や食器が凶器に変わる恐れがあるので、ゆれを感じたら、すぐその場を離れましょう。ゆれの激しい時に火を消しに行くのは危険です。ガスは震度5程度のゆれでガスメーターの安全装置が作動して、自動で止まります。
寝ている時にゆれを感じたら、布団やまくらで頭や体を守りましょう。枕元には、携帯電話を置いておきましょう。
② スーパーやコンビニにいる時は
落下物に気を付けて、商品棚から離れましょう。動けない場合は、買い物かごなどで頭を保護し、その場にしゃがみ込みましょう。
③ エレベーターに乗っている時は
ゆれを感じたら、すべての階のボタンを押して、最初に止まった階でおりましょう。もし閉じ込められたら、非常ボタン等を押して管理センターへ通報します。通じない場合は、携帯電話があれば、消防署や警察署に電話しましょう。
④ 車を運転していたら
ゆれを感じたら、ハザードランプを点灯して、徐々にスピードを落とます。道路の左側に停車し、エンジンを切ってゆれが収まるまで待機します。ラジオ等で情報を収集しましょう。
避難する際は、緊急車両の通行時に車を移動できるよう、キーを付けたままドアはロックしないでおきましょう。連絡先を書いたメモを残し、貴重品や車検証は持って離れましょう。
⑤ 道を歩いていたら
ビルのそばにいる時は、看板や窓ガラスの破片、外壁タイル等の落下物に気をつけて、できるだけ建物から離れましょう。公園等の広場があれば、そこに移動しましょう。
ブロック塀には近づかないようにしましょう。ブロック塀や門柱、また自動販売機などは、想像以上に倒れやすいものです。
(2) ゆれが収まって、安全が確保できたら
① 周りの人の安否を確認しましょう
家の中に家族がいれば、「大丈夫か?」と声を掛けましょう。
外出中の家族には、電話やメール等で安否を確認しましょう。連絡が取れないことを想定して、事前に災害用伝言ダイヤルの利用や避難場所を決めておきましょう。
戸外に出て、近所の様子を確かめましょう。助けを求めている人はいないか、隣近所の方に「大丈夫ですか?」の声を掛けましょう。特に、高齢の方や障害をお持ちの方が近所におられたら、確認にご協力をお願いします。
組長は、組の避難行動要支援者の方の安否確認を行ってください。
② 協力して救助しましょう
ケガをしたり、家具等の下敷きになった方がいるときは、119番通報するとともに、近所の方に応援を求め協力して救助しましょう。
意識がなかったり、正常に呼吸をしていない方を発見した場合は、119番通報すると同時に、AEDを探しましょう。市役所や吉身会館、学校、幼稚園、保育園、開業医等に備えられています。救急車やAEDが来るまで、胸骨圧迫(心臓マッサージ)を続けましょう。(最後ページ参照)
③ 火災が発生したら
近所の方に声を掛けて、火事を知らせましょう。また、近所の方と協力して、消火器や消火栓を使って消火に当たります。そのため、日頃から消火器や消火栓の場所を把握しておきましょう。消火栓を使って消火する場合は、大人3人以上で扱うことが必要ですが、ケガのないように注意しましょう。
(3) 危険な場合は、避難しましょう
① 避難するときの留意点
組の一時避難集合場所(避難所に向かう前に一時的に集合する場所)は、事前に把握しておきましょう。公園や駐車場、空地などが組で指定されています。
避難するのは、主に次のような場合が考えられます。
ア 地震の被害で家が危険と判断した場合
イ 余震が続き、家にいるのが怖い場合
ウ 電気やガス、水道などのライフラインが使えない場合 等
一時避難集合場所に集まった方で、避難所への避難を希望する方は、組でまとまって移動しましょう。組長は、なるべく大きな道やブロック塀のない道を避難経路として、誘導しましょう。
吉身中町の避難所は、吉身小学校と立入が丘小学校です。吉身7丁目にお住いの方は、原則としてJRの線路を超えないで行ける立入が丘小学校に避難してください。
② 避難先とそれぞれのメリット・デメリット
守山市が指定する避難所として、吉身小学校や立入が丘小学校がありますが、「避難」には、次のような形態があるので、状況に応じて選択しましょう。
ア 避難所
自宅に住み続けることができなくなった方を一時的に受け入れ保護する場所で、吉身中町では吉身小学校や立入が丘小学校などが当てはまります。
安全な建物で、余震の不安も軽減できます。また食事や生活必需品の配給、災害情報の把握も可能で、安心して過ごすことができます。
一方で、他人同士が暮らすことから、プライバシーの問題や人間関係のトラブルが発生する場合もあります。併せて、感染症のリスクや衛生環境の悪化の課題もあります。スペースが狭い場合、自動車の中で避難する方もありますが、エコノミークラス症候群にならないよう注意が必要です。
避難所の運営は、避難した方が主体となって、関係者の支援のもと「自主運営」することになっています。避難者同士の協力が求められます。
イ 在宅避難
自宅が無事で安全が確認できる場合は、そのまま自宅で生活する「在宅避難」も可能です。高齢者や小さな子どもがいる場合、またペットがいる場合は、プライバシーが確保できます。併せて、感染症のリスクは低く、体調管理がしやすいです。
一方で、避難所から離れるため、情報が伝わりにくかったり、物資の配給も受け取りにくいため、水や食料等の備蓄など、事前準備をしっかりしておくことが必要です。また、余震やライフラインの中断が続く場合など、在宅避難の不安を感じたら、無理をせず避難所に移動しましょう。
ウ 親戚や知人の家に避難
安全な地域に頼れる親戚や知人がいる場合は、そちらへの避難も考えましょう。当然、日頃からの関係が大切です。事前に、もしもの場合を想定して、相談しておくとお願いしやすいでしょう。なお、人間関係に十分配慮することは言うまでもありません。
交通インフラの被害状況によっては、移動手段の確保が困難な場合もあるので、一旦は避難所への避難もやむを得ない場合があります。
エ ホテルなどの宿泊施設
個室でプライバシーが確保できる利点があります。避難所での生活に配慮を要する高齢者や障害者、妊産婦などが、行政の支援で宿泊できる場合もありますが、自主避難の場合は、宿泊費は自己負担になります。
交通インフラの被害状況によっては、親戚や知人の家への避難と同様、移動手段の確保が困難な場合もあるので、一旦は避難所への避難もやむを得ない場合があります。
(1) 自宅の倒壊・損傷に備えましょう
① 住宅の耐震診断と耐震改修
住宅の耐震性について、昭和56年(1981年)5月までの旧耐震基準で住宅が建てられた場合は、震度5程度の地震で倒壊しないことが基準となっていますが、それ以降の新耐震基準では、震度6~7の大規模地震でも倒壊しないように作られています。
昭和56年(1981年)5月までに建てられた住宅については、地震に備えて、耐震診断や耐震改修を行うことが必要です。
ア 耐震診断
守山市による木造住宅の無料耐震診断が受けられます。但し、受けられる棟数の制限があり、令和6年度は14棟でした。年度当初に枠が埋まる可能性があるので早めに相談しましょう。窓口は、守山市建設部建築課です。
イ 木造住宅耐震改修等
守山市による耐震改修工事費用の一部補助があります。こちらも予算の範囲内での対応になるので、工事の予定がある方は、早めに相談しましょう。窓口は、守山市建設部建築課です。
地震によってブロック塀が倒壊し、犠牲者が出ていることから、守山市による道路等に面するブロック塀等の撤去または改修の一部補助があります。ブロック塀の安全性を確認したい方は、是非相談してください。窓口は、守山市建設部建築課です。
(2) 家の中を安全にしましょう
① 家具の配置に気を付けましょう
地震時の家屋内でのケガの原因は、家具の転倒・落下やガラスの破損によるものが多くなっています。重く大きな家具は倒れ、中くらいのサイズのものは勢いをつけて飛んできます。次のとおり家具の配置に注意しましょう。
ア 家具が体に倒れてこないようにする。家具を固定して倒れないようにするのが前提ですが、倒れてもケガをしないように配置しましょう。
イ 家具の上など、高い所に物を置かない。勢いをつけて飛んできます。
ウ 家具が倒れてドアが開けられないことがないよう配置しましょう。
エ 家具の固定はL型金具やベルトなどで固定するのが最も有効です。ツッパリ棒タイプの転倒防止具と転倒防止マットを組み合わせて使うのも有効です。
② 部屋別の留意点
ア 台所
冷蔵庫が倒れたり、割れた食器が散乱すると逃げられなくなります。冷蔵庫は固定して、扉にストッパーを付けましょう。電子レンジの下には耐震マットを敷いて固定しましょう。
流し台の上の開き戸は、中の物が飛び出してくるので危険。飛び出し防止のストッパーを付けましょう。
包丁や鍋、ガラス製の食器など、飛んで来たら危険な物は、引き出し等に片付けましょう。
イ リビング・ダイニング
食器棚は本体が倒れるだけでなく、開き戸が開いて中の食器が飛び出してしまう危険性もあります。転倒防止とともに、開き戸にはストッパーを付けましょう。ガラス面に飛散防止フィルムを張ることも有効です。また、食器の下には、滑り止めシートを敷きましょう。
ウ 寝室
寝ている時は無防備です。家具の下敷きにならないよう、家具の配置に気を付けましょう。また、頭上に壁掛け時計や置物がないよう注意しましょう。
窓ガラスが割れることもあります。寝床は窓から離れた場所に、また寝るときはカーテンを閉めましょう。
緊急時を想定して、スリッパ、懐中電灯、携帯電話、メガネなどを用意しましょう。
③ 消火器を用意しましょう
火災が発生した時は、早めの避難が重要ですが、できれば初期消火をして、被害の拡大を防ぎたいものです。そのためには、まず住宅用火災警報器を設置しましょう。一般住宅では、設置は義務づけられています。
消火器は初期消火に有効なものですが、扱い方に慣れないと、いざという時にうまく使えません。自治会等で行う消火訓練に何回も参加して、扱い方をしっかり身に付けてください。また、消火器は玄関近くの人目につきやすい場所に置きましょう。消火器はホームセンター等で購入できます。なお、ホームセンターによっては消火器を購入すると、古い消火器を無償で引き取ってくれる所もあります。
(3) 非常用持ち出し袋を用意しましょう
① 非常用持ち出し袋とはどんな物?
災害時に備えて水や食料を用意しようと言われますが、①災害時に自宅から持ち出す物と、②自宅で備蓄する物の二種類に分けて考える必要があります。
非常用持ち出し袋は、災害が発生して自宅から避難しなければならないときに持っていくものです。急を要しますので、玄関等、すぐ手に取れるところに置いておきましょう。袋という表現ですが、リュックサックなど背負えるものが、両手が使えるため便利です。
守山市防災マップでは、次のものが挙げられています。
貴重品の通帳や保険証、運転免許証などは、コピーで構いません。
避難所が断水の場合、トイレが使用できないので非常用トイレも用意しましょう。
非常用持ち出し袋は、一人に一つ用意します。重さの目安は男性15㎏、女性10㎏程度です。子どもも無理のない範囲で、自分で持つようにしましょう。
1日~3日間程度の量が目安です。ただ、水は1日2~3ℓが理想ですが、重すぎると背負えないので2ℓ程度とし、男性が多めに持つなどの工夫が必要です。
食料は、軽くていつでも食べられる物を最低3日間分は用意しましょう。
携帯電話やスマホは安否や情報確認に不可欠です。停電に備えて、モバイルバッテリーや充電ケーブルも加えましょう。
メガネやコンタクトレンズ、常備薬など、代替が困難な物は用意しましょう。
(4) 自宅で備蓄するもの
守山市防災マップでは、自宅の備蓄品として次のものが挙げられています。
① 食料品の備蓄方法
ア ローリングストック
食料品の備蓄については、「いつか災害が起こった時に」と、普段とは別の特別な物を備蓄しなければと考えがちですが、いつの間にか賞味期限が過ぎていたり、いざ食べようとして食べ方が分からないなど、問題が指摘されています。
そこで特別な物を用意するのではなく、いつもの物を多めに買っておいて、使いながら備蓄する「ローリングストック」が勧められています。
イ ローリングストックにおすすめの食料品
レトルト食品(カレーや丼の具など)、インスタント食品・フリーズドライ食品(カップ麺やみそ汁、スープ、雑炊などの汁物、アルファ化米など)、(乾物(切り干し大根や海苔、寒天など)、缶詰(魚や肉などのたんぱく質を補給できるものがお勧め)、野菜ジュース(野菜不足を補う)、 冷凍食品(自然解凍できるもの。お弁当のおかずなど)。
ウ 常に1週間分の食料品を確保しておく
自宅には最低1週間は自力で生活していけるだけの食料品と水を用意しましょう。停電したら、まずは冷蔵庫の中の傷みやすいもの(冷凍食品→冷蔵食品の順)から食べていきます。そのあと、常温保存のレトルト食品やフリーズドライを食べていきます。
飲料水は、一人あたり一日3ℓを目安に用意しましょう。ミネラルウォーターをローリングストックする方法をお勧めします。なお、ペットボトルに入れた水道水は、3日ごとに交換すれば飲料水として使えます。
エ 備蓄品を食べるための準備も必要
停電やガスが止まってしまっては調理がでないので、カセットコンロやカセットボンベは必需品です。カセットボンベの必要本数は使用頻度や家族の人数等から一概には言えませんが、岩谷産業のホームページでは1週間で10本程度(気温10℃で大人2人が1日3食調理に使用)とされています。
② 日用品の備蓄方法
ア 日用品もローリングストック
食料品と同じように、日用品や衛生用品もローリングストックすることをお勧めします。普段の買い物で、少し多めに買っておき、常に予備があると安心です。
ティッシュペーパー、トイレットペーパー、マスク、手指消毒グッズ、ウェットティッシュ、ラップ、ごみ袋など。
③ 非常時に備えた備蓄
ア トイレ
断水等により、避難所、自宅を問わずトイレが使用できない場合があります。それに備えて、非常用トイレを用意しましょう。最低でも家族が1週間使えるだけの備蓄が必要です。
非常用トイレは、丈夫で透けにくいもの、凝固スピードが速く、消臭力のあるもの、使用後の処理がしやすいものが適当です。
使用後の衛生面から、石けんや除菌グッズを用意しましょう。また、トイレごみを密閉して保管できるよう、ふたつきのゴミ箱やふたつきの衣装ケース等を用意しましょう。
イ 衛生管理
非常用持ち出し袋に用意できる数に限りがあります。次の用品も多めに自宅に用意しましょう。
体を清潔に保つため、体ふき用ウェットシートやドライシャンプーを用意しましょう。
歯磨きができないことを想定して、液体歯磨きやうがい薬、歯間ブラシ等を用意しましょう。
女性用衛生用品は、避難所で配布が行き届かない事例が発生していますので、1か月分は余分に用意しましょう。
(5) 情報収集
① 正しい情報を得るために
停電が起こると、テレビは使えなくなります。どのような地震被害なのか、どのような危機が迫っているのか、情報を得ることはできません。テレビが使えない場合は、ラジオやインターネットなど、他の手段で情報を取得することが大切です。
災害の後はデマが広がりやすくなります。情報がない中では、それらしい情報があると、簡単に信じやすくなります。SNSの発達により出所不明の情報が拡散されやすくなりました。
災害時はラジオが重要な情報源になります。発災直後は、インターネットは通信が遅れることがありますが、ラジオはリアルタイムの情報が得られます。
乾電池式や手回し充電タイプのラジオを用意することをお勧めします。
SNSは信頼がおける機関のアカウントをチェックするようにしましょう。
NHKのニュース・防災アプリは情報収集に有効です。こちら。
(6) 家族とルールづくり
① 家族で地震が起こった時の行動について、話し合いをしましょう
大規模地震では、固定電話も携帯電話もつながりにくくなります。家族が学校や仕事先などバラバラで被災した場合、事前に何も決めていなければ、連絡を取り合うことができず、長い間、会えないかも知れません。
そこで、家族そろって、もしもの場合に備え、どのように行動するか話し合いましょう。そして決めたことは紙に書いて目に付く所に貼っておきましょう。
ア 電話が不通の場合の連絡方法
災害用伝言ダイヤルを利用して、互いの状況を伝え合う。そのために、利用方法を確認しましょう。毎月1日と15日などに体験できるので、家族みんなで試してみましょう。
被災地間ではつながりにくくても、被災地以外への通話はつながることがあります。遠くの親戚や知人を中継地点として安否を確認することも覚えておきましょう。
イ 避難について
避難経路と一時避難集合場所、避難所の場所を確認しましょう。非常時には予定していた避難経路が通れないこともありますので、複数のパターンを想定しておきましょう。
ウ 非常用持ち出し袋や備蓄物資の置き場を共有する
家族全員が置き場を覚えておきましょう。
(7) 地域とのつながり
① 災害時に共助は欠かせない
大規模な地震では、道路が寸断されたり、要救助者が多く発生するなどして、救助隊はすぐに駆け付けることができないのが現実です。そのため、今までの大規模な地震では、倒壊した建物の下敷きになった人の多くが家族や隣近所の方に救助されています。このように、非常時は隣近所との協力は不可欠です。
吉身中町自治会では役員や自衛消防隊、日赤奉仕団等の関係団体と自主防災委員会(自主防災組織)を設置して、被害の防止や軽減を図るため、防災訓練や研修会等を実施しています。また、有事の際は、自主防災委員会を災害対策本部と改称し、安否確認や避難誘導、救出救護、炊き出し等の取り組みを行うこととしています。
特に、災害時避難行動要支援者として守山市に登録された方については、その情報を組長に伝え、災害発生時には、組長が避難行動要支援者の安否確認を行うこととしています。
このような自治会の防災活動を円滑に進めるためには、住民同士のつながりが非常に重要です。ただ、緊急時に、急につながりを持ちましょうというのは無理な話です。常日頃から、顔なじみになることで、少しずつ関係は深まります。まずは、「あいさつ」から始めてみましょう。
(8) その他
① 一時避難集合場所
本郷、海添、南地区の一時避難集合場所は、別項のとおりです。
② 守山市防災マップは、次を見てください。
守山市防災マップ(令和3年3月改訂)|滋賀県守山市公式ウェブサイト (moriyama.lg.jp)
③ 守山市の耐震診断等は、次を見てください。
④ 避難行動要支援者
避難行動要支援者とは、次に当てはまる方が対象ですが、登録の有無は本人の希望によります。登録については、守山市役所健康福祉部健康福祉政策課にお問い合わせください。
身体障害者手帳の等級が1~3級の人
介護保険法における要介護3~5の認定を受けている人
65歳以上の人だけで構成される世帯のうち、次のいずれかに該当する人
①介護保険法における要介護1、2の認定を受けている人
②介護保険法における要支援1、2の認定を受けている人
③総合事業の実施対象者
75歳以上の人だけで構成されている世帯の人
療育手帳の交付を受けている人
精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている人
上記には該当しないが、避難時などに支援を受けたい人
⑤ AED、心肺蘇生法については、次を見てください。