平和について考える
平和について考える
どうぞもう一度考えてみてください。
イラクがアメリカやイギリスに何をしたのですか?
将来何かするかもしれないと言って、その国の政権を潰したり、その国の人々を虐殺するのが許されることですか。
持っているかどうかもわからない大量破壊兵器を廃棄しろといって大量破壊兵器でその国の人達を虐殺するのが許されることですか。
例えば、この子は大人になったら自分の敵になるかもしれないと言って、大人が子供を殺すのが許されることですか。
この戦争はそういうことです。
この戦争を認めることは、これから先ずっと私たちが疑心暗鬼の中で生きていかねばならないということです。
この戦争を認めることは、私たちが理性を持つ人間であることを放棄することです。
愛情と信頼のある人間関係を放棄することです。
お願いです。
この戦争を止めて下さい。
私はイスラム教徒です。
イスラムは全てのテロを禁止しています。
この戦争を受け入れることは、私自身の問題としてイスラムを否定することになります。
私は、一人のイスラームとして、非暴力で、この侵略戦争に対してジハードします。
2003年4月21日、ヤスミンはイラクに向かって飛び立った。
パレスチナの人々に寄り添いたい
ガザへの道(2009.3.4~11)
ガザは、イスラエル建国に際し、その土地に住んでいたパレスチナ人が家族を殺され故郷を追われて閉じこめられた土地である。
1967年以降イスラエルの軍事占領下におかれ、イスラエル軍によるあらゆる方法での弾圧が続けられてきた。
武力による攻撃、無差別な拘禁と拷問を初めとして、家屋破壊、農地や樹木の破壊、道路封鎖、学校や病院の破壊、経済封鎖をイスラエルは続けてきた。水や電気などのライフ・ラインは、全てイスラエルのコントロール下にある。
食糧も産業もなく、150万人の人々が363平方キロ平方キロメートル(東京都23区の約6割ほど)の土地に閉じ込められ、難民キャンプは世界最高の人口密度といわれている。
とりわけ、ハマスによる掌握以降、2008年からガザは完全封鎖され、この「天井のない監獄」を、イスラエルは2008年12月27日から空爆、戦車による無差別殺戮を行った。 2009年1月21日に撤退するまでに報告されているだけで死者1330人、負傷者5450人が空爆や新兵器の犠牲となった。
ヤスミンは兄弟姉妹にひと目会うことができないか、何とかしてガザにもぐりこめる手段はないかを期待して、2009年3月4日、エジプトに向かって飛び立った。