当教室の理念

考える力=思考力、直観力(問題解決の一手を決める)を育てたい!

頭を使うって楽しい‼︎ 〜算数をモデルに、思考のやり方自体を学ぶ〜

当塾のコンセプト、最も大切にする教育の指針は「考える力を伸ばす」というものです。

一言で考える力といっても、様々な解釈があるかと思います。私の解釈については、この先の話の内容の中でお伝えしていきたいと思います。

頭をたくさん使わせる・考えさせることで、困難に立ち向かう時などに自分で解決の案を考え出す力を伸ばす・付けることをコンセプトにしています。

考える力を伸ばすためには?

出来るかもしれないという気持ち、出来たときの喜び

考える力を伸ばすためには、私は大きく二つの条件を満たす必要があると考えています。

1つ目は「出来るかもしれないという気持ち」を持っていることです。

『しっかり考えれば、自分の力で解決することができるかもしれない』という気持ちがなければ、諦めたり、それっぽい答えをとりあえず出しておしまいにしてしまったりと、すぐに困難を投げ出してしまいます。そのため、頭をフル活用し、じっくり考えるためには、自分自身の可能性を自分が信じていることが非常に大切だと考えています。

そして条件の2つ目は「出来た時の喜び」を知っていることです。

考えた末にできた・理解することができた時の喜びは非常に大きいです。また大変気持ちが良く、なにより記憶に残りやすいです。困難の先には喜びが待っていることを知っているかどうかは、困難に立ち向かうために必要なことだと考えます。

できるかもしれないという気持ち

挑戦のポジティブループ

これについて、私は「挑戦のポジティブループ」というものを大切にしています。

このループにさえ入ってしまえば何事においてもほぼ無敵だと考えているほどです。まず【挑戦】があります。それが【成功】します。すると【自信】が得られます。自信が得られると【自己肯定感が高まり】ます。そして自己肯定感が高まると、どんどん挑戦する・さらに挑戦を楽しいと感じる様になります。そしてこのループをぐるぐる回り始めます。

しかし、挑戦は必ず良い結果が得られるとは限りません。当然失敗もあります。しかしこここそが実力がつくポイントです。そして、ポジティブループに入っている人は、すぐにまた挑戦に帰ってくることができます。この、失敗についての考えは、次の話題で、より深くお話しします。このループに入れる方法は、とにかく挑戦をさせてしまうこと以外ないと考えています。他の3つの要素は、外からコントロールできない側面が大きいからです。

挑戦する勇気の後押しをすることが、素晴らしい教育だと考えます。


できたときの喜びを知っていること

教育とは何か?

ここでいきなりですが、教育とは何か?の問いに対する私の考えをお伝えします。

それは、安心して失敗できるようにすること、です。命に関わる・他人の人権を脅かすなどの重大なもの以外の失敗は温かく見守る。

むしろナイストライ、と挑戦や勇気を讃える。

このとき、つい言ってしまいがちな「次頑張ろうね」という声掛けは危険です。今回も頑張ったんです。

その後、なぜうまくいかなかったのかを共に考えます。ここで大切なことは、~だから失敗したんだよ、などと教えないことです。

一緒に考え、必要があれば導くようにします。

そして、再挑戦の機会が訪れ、成功できた時に一緒に喜びます。

うまくいったね、よかったね、ではありません。あなたがうまくいって私も嬉しい、と喜びを表現します。

すると、挑戦・失敗・成長は大変喜ばしい素晴らしいことなんだと心に刻まれていくでしょう。

それと同時に、先程のポジティブループに入り、自信・自己肯定感も得られます。


考える力を身につけた先にあるもの

学習は、自己実現に向けた自己表現の練習!

私が唱える考える力とは、単なる思考力だけではなく、粘り強さ、物事を多面的に捉える力、『もし〜なら』と仮説を立てる力、より良い判断をより短い時間で下す力、『なぜ?』と原因の分析する力、『例えば〜』と問題の具体化・逆に『これって要するに〜』と抽象化する力といった幅広い脳の力を指しています。

考える力は、生き抜く力に直結すると考えています。様々な悩み・問題を抱えるであろう将来、自分が一番頼れるのは自分です。その自分をどこまで磨き上げられるかは、楽しく充実した人生を送るために非常に重要であると考えます。

さらにこの先の時代、高級車に乗る、豪邸に住む、などといった、量的な幸せは追求されにくくなると考えます。ほとんどの人に、一定の生活が保障されているため、生活面でのこういった理想が下がっているからです。この先、追求される幸せは自己実現です。自分のことを自分がプロデュースし、ビジネスが成立する世の中となりました。

いつでもどこでも自分らしくいること。自分らしくいることで、人の役に立てること。こういったものが幸せとなっていく、そんな時代がやってきます。

学習は、自己実現に向けた自己表現の練習だと考えています。

私はこれが正しいと思う、こう考える、という意思をノートや解答用紙に表現するからです。表現の練習を積み、考え考え得た自分にとっての成功体験の積み重ねによって生まれる自己を肯定する心が宿っていれば、これ以上ないほど頼もしい自分が育つでしょう。人間的には、他者を受け入れる器も大きくなり優しい大人になるでしょう。子どもたちは可能性に満ち溢れています。ひとりひとりの自己表現を見守り、その可能性を引き出す支えの一因として、全力でお役に立ちたいと思います。