VCD (ボイスコイル・ダイアフラム) スピーカー
加筆:「次世代音質を検証する」2024年3月7日
加筆:「音の質が変わる振動板」2024年2月10日
次世代音質という視点で捉えると
次世代音質という視点で音の再生環境を捉えると、音質の進化を阻んでいる多くの要因が見えてきます。例えば、キャビネットやバックチャンバー。キャビネットは全体を囲むような構造で、スピーカーの振動板はその一部を構成しています。従って、構造的には振動板をキャビネットの一部と見なすべきですが、振動板がキャビネットの機能を果たしているかと言えば遮音という点であまりにも無理があります。従って、当然ながらその振動板からキャビネット内の音が盛大に漏れ出ています。キャビネット内の音は反射を繰り返してかなり遅れており、この遅れた波形の音が漏れ出て音質に大きな影響を及ぼしています。具体的には、遅れた波形の音が本来の音と重なって音の鮮鋭度を低下させ、また、音場空間を狭めるという現象となって現れています。ミッドレンジやトゥイーターで使用されているバックチャンバーも同様で、振動板の背面の音はこの密閉された小さな空間の中で反射が繰り返された後、振動板から漏れ出ています 。
別の例として、LC回路を使ったネットワーク。スピーカーシステムでは当り前のように採用されていますが、これには位相の問題だけでなく制動力の低下という大きな問題が潜んでいます。さらにネットワークと共に使用されるアッテネーター。その抵抗によって制動力が低下するためウーファーで使用することがタブーとされていますが、実はこの制動力の低下はミッドレンジやトゥイーターに対しても大きな影響を及ぼしています。制動力が低下して振動板の振動の収束が遅くなることで遅れた音が発生し、音質を悪化させているわけです。それではアッテネーターもネットワークも要らないフルレンジの方が良いかと言えば、こちらの方がさらに大きな問題を抱えているため、次世代音質という視点ではかけ離れた存在と言えます。
以上、少しの例を挙げましたが、このホームページでは、次世代音質という視点で高音質化の条件を次のように分類し、それぞれのテーマについて問題点と解決方法を記述してゆきます。
信号供給部
②CDプレーヤーは使わない
③プリアンプは弊害が大きくパッシブアッテネータ―を使用すべき
④ハイレゾの方が高音質とは限らない
スピーカーユニット部
⑥専用のトゥイーターは不可欠
⑦次世代音質の視点では、同軸とフルレンジのユニットは採用できない
⑧中音域は低音域とユニットを分けるべき
スピーカーユニットの設置方法
⑨バッフル板は廃止すべき
⑩ユニットは複数を纏めて設置してはならない
試聴環境に関して
⑪ニアフィールドでなければ堪能できない
⑫音響パネル等の反射物を使うべきではない
このホームページについて
このホームページは、時間の関係上、徐々に仕上げてゆく予定です。
ご了承ください。
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