100万回生きた猫

佐野洋子さん

バンディ石田

何年前かな ?

本屋さんで 100万か生きた猫 が 目に付いて 買った

僕は 普段 絵本を 買ったりはしない

目に入った そのタイトルと 表紙の

生意気そうな 猫の顔に魅かれて 買って帰った

生まれては 死に

たくさんの主人の下に 飼い猫で生まれつづける猫

輪廻転生をくりかえし やがて

飼い猫から 自由なホームレス猫となり

白い猫に 恋をして 家族を持ち

白い猫が 死んだとき 猫は わんわん泣いた

猫は 泣きながら死んでいっちゃった

転生を 繰り返し 愛にたどりついた猫

もう それ以後 猫は 生まれてくることは なかった

彼は 解脱したのだ

この世界は ちゃんと整合性が とれていて

だからして どんな出来事も 良い方向にむかう

プロセスなんやと 思う

人生は プロセスである