自分たちの居場所を自分たちでつくる
私たちはアートと建築を専門とする者として、これまで培ってきた経験やスキルを活かし、三崎小泊地区において「ものづくり」を中心としたコミュニティスペースの創出と運営に取り組みます。ここは海と山に囲まれた自然豊かな地域であり、その環境そのものが大きな教育資源であると考えています。
この場所に、自然の中で思い切り遊び、大人や高齢者の見守りとサポートのもと、自分の居場所やおもちゃを「自分の手でつくる」ことができる日常的な場があれば、子どもたちは「つくることの楽しさ」や「能登の魅力」を五感で感じながら、感性と想像力を育むことができます。試行錯誤しながら何かを生み出す経験は「未来は自分の手でつくれる」という実感につながり、子どもたちがたくましく生きる力を身につけることとなるでしょう。
また、この場には地域の高齢者にも積極的に関わっていただき、自身の経験・技術・知恵を子どもたちや参加する若者・中高年世代に伝えてもらいます。高齢者にとっては生きがいとなり、参加者にとっては能登の文化や魅力を学ぶ貴重な機会となります。
このように多世代が関わり合い、共に学び合うことで、互いを尊重し支え合う関係性が育まれ、地域の持続可能な未来を共に創造していく仲間が生まれると考えます。本事業は、そうした「つながり」と「学び」「創造」の拠点づくりを通じて、能登の未来を担う人材の育成と、地域に根ざした新たな価値の創出に大きく寄与するものと考えます。
三崎小泊地区の海沿いの敷地に、地域内外の子ども〜高齢者の多世代の誰もが集うことのできる、協働とものづくりを中心としたコミュニティ形成拠点「みんなのひろば」。参加者みんなでワークショップ・DIY形式で順次整備していく「つくりながら使う」場にしていきます。
有機土木の考えを基にした敷地土留め&雨水側溝 (整備中)、橋、「とんがり庵(茶室)」(制作済み)、工作工房、キッチン屋台、たき火ひろば、見晴らしデッキ、露天風呂、井戸、ピザ釜などを整備する計画です。
プロジェクト参加希望者を随時募集中です。お気軽にお問い合わせください。
2024年3月
・「みんなのひろば」となる敷地の整備を開始。竹薮を切り開き、抜根し、整地。
2024年4月
・震災による全壊家屋の廃材を回収、保管、活用する「マテリアルバンク」をスタート。
2024年5月
・「マテリアルバンク」の廃材を活用して「みんなのひろば」の整備開始。
・梁や柱材を使った有機土木専門家指導のもと、土留めの施工を開始。
・「みんなのひろば」建物第一弾の小屋づくりを開始。全国からのボランティアと共に制作。
2024年6月 小屋(茶室)が完成。「とんがり庵」と名付ける。
能登半島地震により全壊した家屋や製材所の廃材、壊れたキリコ、津波で流されてきたガラス戸など、震災廃材100%で制作。
子供用キリコの肩根棒がたまたま3本手に入り、それを切りたくなかったことから、三角錐形にしました。
自然な木の形の下見板が特徴で、千利休の作ったとされる待庵を模して約2畳としました。突き上げ窓を開ければ目の前の海が望める。実は移動式で、神輿にもなる茶室。
早速ここでお茶会をしたり、演奏会をしたりと活用していただいております。お茶会以外にも、ここで波の音を聞きながら一人ボーッとお昼寝したり、本を読んだり、坐禅をするのもお勧めです。
2024年6月19日北國新聞
2024年6月24日北陸中日新聞