震災を考えるにあたっては、地域の環境や過去の災害を十分考慮し、予想される災害の程度を予測し、それを防ぐための具体的な対策を各人が心づもりしておくことが肝要です。
そのよりどころとして、豊川市が想定した宝永、安政東海、安政南海、昭和東南海、昭和南海を重ね合わせた「過去地震最大モデル」があり、八南小学校区内では震度6弱が想定されており、被害状況は、建物全壊49棟(1.2%)、半壊290棟(7.0%)、死者2名(0.02%)、重傷者5名(0.05%)、軽症者53名(0.53%)となっています。
つまり、震度6弱では住宅はほとんど倒壊しないのです。しかし、屋内の家具の飛散によるけが、ライフラインの停止による当面の生活の困窮が想定され、家具の固定、非常用の水・食料の備蓄が焦点となります。
大きな地震が起きた時は、やわた町民館及び、弥五郎嶋集会所に自主防災会による対策本部を設置します。
もし、個人が避難が必要と感じた時は、対策本部又は、町内会役員、防災会役員に申し入れがあれば、緊急に町民館を解放します。
西古瀬川(さいこせがわ)は音羽川などと異なり流域面積が小さく、水位は累加雨量よりも1時間の雨量に影響を受けます。
だらだら降る雨で音羽川が警戒雨量超過になっていても、西古瀬川ではすぐに下流に流れてしまうのです。
したがって、西古瀬川では1時間雨量が50mmを超えると筋違橋上流左岸の外水の越水、低地の内水による道路の冠水が起こります。その場合は駐車場の車の冠水の対策が必要です。
想定される最大規模の洪水の場合(外水のみ)のハザードマップでも、八幡町内会にあっては住宅地の浸水は1m未満となっています。
とはいえ住宅地の条件は各々異なりますので、日頃の雨の降り方と冠水の状況は各人が関心を持っておくことが重要です。
もし個人が避難が必要と感じた時は、豊川市からの「避難指示」や「高齢者等避難」の発令を待つまでもなく、町内会役員、防災会役員に申し入れがあれば緊急に町民館を解放します。
10分間雨量は、ネットの「愛知県川の防災情報」(下記リンク)の「御油」の観測データから得られます。御油の観測所はやわた町民館から約3km北西の音羽川にあり、途中に大きな山もないことからやわた町民館での雨量との相関が高い。
豪雨の予想はネットの「高解像度降水ナウキャスト」(下記リンク)から得られます。
7月1日から降りだした雨は2日の夕方には累加で285mmに達し、降雨のピークは2日の17~18時で、1時間に37mm降りました。
これまでの実績を見てみると、50mm/時間で筋違橋上流左岸での溢水や町内の一部地域に内水の滞水が見られます。今回でも筋違橋上流左岸で堤防の歩道上までは溢水がありましたが、土嚢により堤内には流れ込みませんでした。
4枚ある写真のうち18:03(左端)と18:30(右端)はともに宮下橋下流ですが、約30分足らずの間に水位が減少している様子が見られます。