町内運営懇談会
区長は必要がある時は、町内運営懇談会を開催し、少しでも幅広い住民の意見を聞く。
懇談会のメンバーは、町内をなるべく均等な世帯数になるように8班に区分された役員選出区域から2名ずつ選出される。うち、1名は
65歳以下とする。
町名字名検討委員会
西部区画整理事業は最終盤を迎え、今後行われる換地処分公告により、新しい町名字名地番に変更されます。豊川市より、本件について八幡町内会として、町名、字名・地番・区域について住民の総意をとりまとめ、町内総会等で議決を得たうえで、「町名字名、区域の変更についての確認文書」を市に提出することを要請されました。
第1回西部区画整理事業に伴う町名字名検討委員会議事録
開催日時;2025年5月25日(日)午前9時より
開催場所;やわた町民館 第2会議室
<議事録>
① 西部区画整理事業に伴う換地処分公告について
町内会区域については、平成15年9月18日、「豊川市・3町内会協議会」を開催し、町内会区域案を提示され、3町内会で協議が行われた。平成16年2月20日「町内会区域の整理・確認」が合意され、議事録に3町内会長が署名した。今後は、町内会区域について3町内会で「変更案」について協議を行い、変更案で合意したことを確認する文書(合意確認文書)を作成し、市役所に提出する。その後、町名整理審議会、議会で審議され、町内会区域が確定する。
区画整理事業の数年後の換地処分は、これまで使用されてきた土地の町名・字名・地番が廃止され、新たな地番等が設定されます。これを換地処分公告という。この際、字名地番が重複してはならないという規定があり、区画整理地内の土地の住所は全て変更となる。(例え、字名は従前と同じだとしても地番は必ず変わります)
町名・字名の整理の方法の一例として
・変更前の字境に近似し、全ての字名を継承する方法
・字の数を統合し、代表的な字名を継承する方法
・従前の字境に近似し、字名は新設ずる方法
・道路等の区画で字境を定め、字名も新設する方法
などがある。委員会での検討の参考にしてほしい。今後は、「町名・字名整理」について町内総会等で議決を経たうえで、確認文書「町の名称、字の名称・区域の変更について」を豊川市へ提出することになる。
② 今後の議論の進め方について
この委員会は多数決で決めるというより、委員の皆さんが概ね納得できるまで時間をかけて議論を深め、合意することが重要である。それが、より多くの住民が概ね納得できる町名・字名・区域に繋がると考える。また、我々の世代だけではなく、次の世代、その次の世代へと続くことも念頭に検討してほしい。区画整理事業に伴い、新しい住民がこれからも増え続けると思われる。新しい住民にとって町名・字名の観点も含めて欲しい。
検討委員会の議論の途中経過を住民に提供し、タウンミーティング等を開催し住民の意見を聴取し、委員会の検討材料としたい。住民アンケートは実施しない方向で行きたいと考えている。
町名は八幡町でお願いした。八幡町内会として一体感が持てると考える。(区長)
③ 町名字名と地域コミュニティーの在り方や町名字名に対する思いについて
(自由討議)
・歴史や地形のある字名は残したい。
・昭和50年代350世帯から、区画整理に伴い現在は1500世帯になった。ハードは出来上がり、これからソフト(新もコミュニティー)を新しい住民と一緒に作りたい。コミュニティーの良さ(安心・安全で住み心地の良い)を伝え、八幡町内会は面識社会(広く緩やかなつながりのある社会)を目標としたい。字名については100年後の人がどう思うかという観点から考えたい。大池周辺については上宿町内会との調整が必要と考える。小学校区・町内会区域は現行通りで良い。
・分り易く、簡単な字名が良い。
・現行字名はなじみがあって良い。字の区域については、世帯数も勘案して整理した方が良い。
・現行の字名が基本的には良いと考える。字の区域は道路の区画とするのが良い。
・慣れ親しんだ自分の住所が変わる事は胸に詰まる思いであることを理解できる。新字名については、より長く使う若い方に考えていただきたい。
・現字名は公園名にもなっているのでなじみが深い。字の範囲は解り易く整理した方が良い。
・西赤土には思い入れがあるので生かして欲しい。
・字の区域は道路で分かりやすく整理することが必要。
・本日の説明で、住所は必ず変わることを理解した。わかりやすい字名・区域にしたい。
・現字名はなじみがあるので残してほしい。字名は歴史や地形に由来していると思う。
・基本は道路で字名を整理することが解り易い。嶋の関係と字名の関係をどうするかという点については、今回の町名字名整理ではこだわる必要はないと考える。嶋のお付き合いまで無理に変える必要はないと考える。
第2回西部区画整理事業に伴う町名字名検討委員会議事録
開催日時;2025年7月13日(日)午後4時より
開催場所;やわた町民館 第2会議室
<議事録>
① 事例紹介(豊川市都市整備部区画整理課)
・八幡南部区画整理事業(昭和58年)
字名変更を最小限にしたケースである。旧字名を使わなかったのは「行信」のみで、足洗、下天王、野路、鐘鋳場はそのまま使用し、弥五郎出口を弥五郎に変更した。字名の範囲は道路の区画とした。
字名の範囲が大きく鐘鋳場280番地がどこにあるか地元住民でも承知してないケースも聞いている。鐘鋳場1丁目28番地のように丁目を入れると理解しやすかったかもしれない。
・白鳥土地区画整理事業(昭和63年)
旧字名を使用せず、蔵子1丁目、二丁目と大きく変更した事例。
・豊川北部土地区画整理事業(昭和62年)
旧字名を考慮せず、全て新字名に変更し、太通を新豊町1町名、与通を西豊町3丁目のように変更した事例。
・諏訪地区町名字名整理(区画整理事業は行っていない)(昭和48年)
旧字名を廃止して、新字名として諏訪1丁目~4丁目、穂ノ原1丁目~3丁目、諏訪西町1丁目、2丁目とした事例。
・武蔵藤沢駅周辺町名字名整理(昭和62年)
区画整理事業に伴い町名字名整理に伴い、区画整理地内と区画整理地以外の整合性をとるため、区画整理地以外の町名字名整理を住民に提案し、アンケートを実施した。このアンケートが「変更する・しない」と大雑把であったため、結果は同数となり立ち行かなくなった。アンケートの失敗事例。
・昭島北口駅(令和5年)
人口11万人の全市民を対象に新町名を公募した結果、100以上の新町名応募があり、審議会で最多15票の代官山に決まった。昭島駅周辺は昭島市代官山1丁目~3丁目となった。住民の意見は渋谷の代官山と比較され恥ずかしいという意見が多数出てきた。アンケートの失敗事例で、いくつかの新町名案を出す等の住民の意見を収束するようなアンケート形式が必要であった。
・狛田駅東特定土地区画整理事業
新町名案を絞ってアンケートを実施した例で、成功事例。
・南セントレア市
美浜町と南知多町の合併協議会が新市名を「南セントレア市」にすると決めた。これに住民が猛反発した。再度、合併の是非と新市名に関する住民投票を実施した結果、合併反対が多数となった。新市名「南セントレア市」が住民の反発をかい、合併まで解消となった事例。
・南アルプス市
6町村の合併にあたり、新市名「南アルプス市」は所在地がイメージしやすい市名であった。さらに、新市名が地元の観光(温泉地)やフルーツ産業にもプラス効果となり、成功した事例。
② 八幡町の歴史、地形、字名
八幡町は古代三河国の中心地であり、数多くの史跡(三河国分寺跡、三河国分尼寺跡、八幡宮、東赤土遺跡、国分寺北遺跡、八幡砦跡、上ノ蔵遺跡等)や伝承(躍山境踊り等)、美しい自然、活気ある地域文化に彩られている。
また、八幡町は八幡台地と呼ばれる洪積台地上に広がっており、災害の少ない地域でした。
八幡町の嶋名は「ふるさと八幡、昭和51年」よれば、本郷(集落の中心)・新屋(新しく出来た集落)・市場(国分寺の門前市場)・弥五郎(弥五郎天王)・西赤土(土地が赤土)とある。
字名についても、忍地(国分尼寺に由来)、鐘鋳場(鐘を鋳造していた)、西赤土(赤い土壌)、宮前(八幡宮の門前)狐山(昔、茶店で狐を飼っていた)とあり、字名に重要な意味があるとは考えにくい。
西部区画整理事業に伴う新しい町名・字名についても、難しく意味を考えるのではなく、
気楽に、自由に発想すればよいと考える。
③ 自由討議
・考えることが重要、目的だけが先行することや、多数決で決めるのは不可。
・大きな字名の範囲(人口が少ないところは街区が広い)には1丁目、2丁目とすることが多い。
・八幡(区画整理地内)は人口が多いので、1丁目、2丁目とす可能性も考慮する必要があるかもしれない。
・八幡南部区画整理事業が基本ベースと考える。理解しやすいし、多くの人が賛同してくれると考える。
・自然の特徴を反映した字名(桜台・松原等)、地域の歴史・文化に基づく字名(本町・平和町等)、地理的特徴や方向性を示す字名(東山・西田等)、新たな発展に関する字名(未来町・新光町等)、地域の産物や産業にちなんだ字名(花園町・梨が丘等)など一例ですが、地元住民の意見を取り入れる(本検討委員会)と、より親しみやすい字名となる。もちろん自治体の命名基準を考慮することも重要。
・字名は未来永劫に続く、現在生きている人の視点や価値観で決めて良いのか?100年後の人も使いやすい字名。
・重要なのは、どのような最終案が多様化する価値観の中でより多くの住民に受け入れられるかということ。住民への説明は十分な時間(最終案になじみを感じてもらうまで)が必要である。
・最終案は安易に変更しない覚悟で議論を尽くす。住民のマジョリティーが必ずしも真の正解ではない。
・「八幡町」の名前自体に歴史や文化の重みが十分あることから、字名は気楽に考えればよい。
・若い地番(1番地、2番地のような)を使うためには現行の字名は使わない方が良い。
・大池周辺は他町内会と協議が必要、町内会・学区は現行通りとする。
・生涯学習課から八幡町の歴史的な位置づけを聞く機会を設けることも必要と思われる。
第3回西部区画整理事業に伴う町名字名検討委員会議事録
開催日時;2025年9月28日(日)午後4時より
開催場所;やわた町民館 大ホール会議室
<議事録>
① 新しい字の区域への思い
・道路、川で区切る区画が良いと考える。区画整理地以外が現状のまま残るとすれば、区画整理地内も現状の字区域を大きく動かさないよう心掛けた。また、嶋区域を活かした区域を考慮した。八幡町1丁目○○番地にする方法も考えた。
・地番が大きくても200番台で収まるような字の大きさを考えで9字に分割し、その区域は川、道路で分割することを考えた。現行の字名に地番をつけると、現最大地番の次から始まるため地番が大きくなることが考えられる。現行の字名は本郷、宮前を除いて使わないこととし、新しい字名としたい。字名の考え方としては、基本的に100年後の人の使いやすい字名としたい。現字名は今の人にはなじみがあるが、これから生まれてくる人は新しい字名になじみが生じてくる。字名は未来永劫続く。現在生きている人の価値観や視点で現字名として良いのか。将来の方には歴史的字名にはなじみを感じると思う。歴史的に見れば、神宮寺太平院跡(町民館周辺)、八幡砦(町民館北)、東赤土遺跡、国分寺北遺跡、三河国分寺跡などがある。また、道路、川で区切ると、上宿町内会との関係が生じる。西赤土の上宿区域、大池の上宿区域、楠公園東側の八幡町区域を上宿町内会と話し合う必要が生じる。但し、町内会の所属や小中学校通学は現状のままとする。
・川及び道路で5区画に分けた。字名の思いとしては、国分寺北とか川西(西古瀬川)とかを考えた。
・現嶋の区域で整理した。字名の思いとしては、現字名に1丁目1番地から始めることが良いのではないかと思う。
・川、道路で区画した。70年暮らした現字名は変えたくない。特に、宮前や宮下は古い方が多いので残したい。できる限り現字名を活かしたものとしたい。
・道路と川で区画し、かつ現状の字の区域を活かしたものとした。字名は基本的に残した い。本郷、宮前、宮下は残したい。大きな番地で始まっても仕方がないと考える。
・字名はできるだけ残す方向で考えてほしい。
・道路と川で5区画を考えた。字名については丁目を付けるのが分かり易いと思う。
・2区画とすることを考えた。分かり易さが一番である。丁目を付ければ問題はないと思う。
・道路と川で5区画に区分した。上宿区域の大きな道路までを区域とし、分かり易さを第一とした。この場合両町内会で話し合いが必要とる。町や嶋の境は現状を生かせば問題は無いと思う。また、嶋についても現状嶋独自の行事は少なく、100年後の嶋の姿が見通せない状況も考慮すれば、嶋に拘って字の区域を検討する必要性は少ないような気がする。字名については八幡町の歴史を活かしたものが良い。例えば、国分寺北、宮前、宮下、神(上)ノ蔵のようなものはどうか。
・字の区域については街区方式と道路方式がある。街区方式は道路や鉄道、川に囲まれた区画に街区番号並びに住居番号を付ける方式で日本では多くがこの方式を採用している。道路方式は、道路に接した区域で通り名に住居番号を付けたもので、地域に不慣れな人でも、通り名になっているので分かり易い。字名については地域になじみのある地名は残した方が良いと考える(西赤土、東赤土)。地域にゆかりのある字名も考慮するとよい(国分寺、国分寺北、寺北、寺前、大池、池下、池上、池淵、八幡宮、宮北、宮西、門前、大伴、八幡桜通、八幡桜西通、八幡桜東通、川北、川東、川下、宮前橋北、新屋東、新屋西、市場、国衙北、躍山西)。また、現字名の通称を採用すれば1番地から付けられる(西赤、東赤)。
・字名の区域を見ると、おおむね大きな違いは無いと感じた。現コミュニティーを大切にしながら、これを整理(変えるべきは変える)してゆく方法もある。