day 8
宜蘭 Yilan → 台北 Taipei
宜蘭 Yilan → 台北 Taipei
10月11日。ついに最終日です。この日は土曜日、研究所のルームメイトが迎えにきてくれました。彼もサイクリストです。この日は二人で宜蘭から台北に向かうことになります。
以前、台北から宜蘭まで自転車で走ったことがあります。今回はその逆ということです。また一部のルートはTour of Grand Taipeiともかぶっています。なので、最終日だけちょっと新鮮味がないのが正直なところです。ただ最終日というのは、最終日であるという事実に重大な意義があります。家に帰るわけですから。
宜蘭と台北の間は山地なので、海沿いを迂回する形で走っていきます。途中で台湾最東端のエリアを通過しました。どうやら昔は何もないエリアだったようですが、今では多少観光地化されています。
最東端近くの街から山間に向けて進路を変え、ちょっとだけ登ります。そこで辿り着いた雙溪で昼ごはんを食べました。
宜蘭は海沿いの街ですが台北は山に囲まれた盆地です。つまり台湾一周(台北発)の最終日はヒルクライムで終わるのが一般的なのです。しかし8日目となると長旅に疲れていたのか、僕はもう「なんでもいいです。とにかくまっすぐ、楽に帰りましょう。w」という気持ちになっていました。そこで今回は観光トンネルを徒歩で経由しヒルクライムを回避するという裏技を使います。どうして6日目にヒルクライムしたのですか?
このトンネルは三貂嶺隧道です。昔は電車が通っていたようですが、新しい線路が引かれてから使われなくなったトンネルを観光地化したようです(同様のトンネルは台湾最東端周辺にもあります)。ちなみにコウモリを見ることもできます。
このトンネルを抜けると猴硐、ネコの聖地です。住民より猫の生息数の方が多いという噂の猫村として知る人ぞ知る観光スポットです。このあたりは九份や十份といった日本人に人気の観光地がそこそこ近いですが、そういった人が群がるエリアを外れると山と川しか見えません。台北周辺にもそんなエリアがあるのです。九份に観光に行くついでに寄ってみてもいいかもしれません。ちなみに僕はこの記事を書いている時点ではまだ九份に行ってません。もう2年以上住んでるのですけど。京都に5年住んで金閣寺に行かなかったので、そういう人間なのである。
山道を通り抜けて瑞芳に出たら自然とはさよならです。あとはシティライド。一度あほみたいな勾配の橋を登らされ、「どうして。。。」という気分になった。
17時ころ、ついに出発地点の松山駅に到着しました。8日間の長い旅路の最後はSunsetが出迎えてくれました。本当に一周したのだと思うと、このモニュメントを見るのも感慨深いです。
8日目、やり遂げました。
この日の晩は餃子の王将で満足いくまで飲み食いしました。
台湾一周、記録は7日8時間34分。
完走した感想ですが、やればできるということがわかりました。台湾一周のバイトがあったらやると思います。今後何か嫌なことがあったり不快なことを言われたりしたとしても、「いやおれ台湾一周したしこいつより偉いだろ」と自信過剰になれます。
また、無事故で帰って来れてよかったです。失ったものはヘッドバンドと3日目のホステルで買った小さいタオル。ノーダメ同然。
自然の雄大さと手厳しさを味わいました。
人々の優しさに触れ合いました。
ご飯の温もりに助けられました。
とても中身の濃い8日間だったと思います。
次回はどこに行こうかしら。。。武嶺?太魯閣?墾丁?埔里?阿里山?澎湖?花蓮宜蘭間?