研究室の生活

研究室運営方針、研究室の1週間と1年間、学会・研究会への参加

研究室運営方針

本研究室では、被験者の協力を仰ぐ実験を多く行うため、コアタイムを設けています。研究室配属前の学生さんから見ると、縛られているように感じるかもしれませんが、コアタイムがあれば定期的に研究を進められ、結果的に自分が苦しい思いをしなくてすみます。継続的な研究活動のサポートとして、研究ミーティングを定期的に行い、また先生の予定をオープンにして研究相談をしやすい体制としています。

ただし、もちろん、大学生活は研究や学習だけではありません。研究室にも余暇イベントがあり研究室メンバー間の親睦を深められます。友達と遊んだり部活に励むのも大変有意義です。オンとオフのメリハリをしっかりつけて、充実した学生生活を送れるよう、サポートします。なお、同じ東京工業大学情報通信系の金子研究室と共同で行うイベントが複数あります。

コアタイム

10:00〜16:00です。もちろん、用事があるときはこの限りではありませんので、ご安心を。コロナ禍を経て、「ゆるコア」という形で運用中です(週3回程度は大学に来て学生同士で交流・切磋琢磨する機会を持とう、という努力目標)。コアタイムには、先輩への相談がしやすい、被験者日程が確保しやすい、生活リズムが安定する、着実に研究が進むなど、多くのメリットがあります。

研究指導

基本的に、先生から研究テーマ案の提案があります。また、学生の興味からテーマが生まれることもあります。いずれにしても、先生と学生が相談し、学生の興味に沿ったテーマを決定します。テーマ決定後は、先生と相談しながら研究を進めます。先生の予定は常に学生に対しオープンになっています。研究上の疑問やその他の悩み事などがある場合には、先生が空いている時間を見つけて、個別に相談しやすい体制をとっています。

アルバイト等

特に制限は設けません。ただし、アルバイトにあまりに熱心になりすぎ、研究・学習活動がおろそかになることは避けましょう(何のために大学に入ったのかは考えましょう)。

研究室での役割分担

研究室では、各メンバー(主に学部4年生・修士1年の新配属生)へ、役割が割り振られます。例えば、庶務、web管理、イベント企画などです。皆で協力して研究室環境を整えて、充実した研究室生活を送りましょう。

研究室の1週間

ゼミ(毎週)

最新の英語論文をまとめ、研究室メンバーに紹介します。全員参加です。発表者だけでなく、発表を聞いているメンバーも最新の研究動向を知る良い勉強になります。永井研単独で行う場合と金子研究室と共同で行う場合があります。

輪講(新入の学部4年生、修士1年生のみ、毎週)

視覚認知に関する英語の教科書(例:Basic Vision: An Introduction to Visual Perception, Sensation and Perception)を研究室に配属したての学部4年生・修士1年生を中心とした参加メンバー皆で読みます。視覚研究に関する基礎知識はここで身に付けます。金子研究室と共同で行います。

研究報告会(毎週)

自分の研究の進捗状況について、研究室メンバーに紹介します。同時に研究に関するToDoを皆で確認します。永井研単独で行う場合と、金子研究室と共同で行う場合があります。

ワークショップ(半期に一度程度)

研究の全体像を把握することを目的とし、研究目的や実験方法、結果、考察などをまとめ、研究室メンバーへプレゼンを行います。その後、研究方針や考察内容などについて、皆で議論します。

発表練習会(随時)

学会や卒論発表会などの前に、プレゼンテーションの練習をします。せっかく良い研究をしても、プレゼンがイマイチだと何も伝わらず台無しになってしまいます。そうならないように、しっかりと練習します。多くの場合、発表練習を複数回繰り返して徐々にブラッシュアップさせます。

研究室の1年間

研究についても、息抜きについても、1年の間には様々なイベントがあります。充実した大学生活にすべく、オンもオフも計画的に頑張りましょう。突発的なイベント(たこ焼き、鍋、etc)も時々実施します。これらのイベントのうちいくつかについては、金子研究室と共同で行います。

  • 4月:新入生配属(4月入学)、新歓パーティ

  • 5月:卒論・修論テーマ決定

  • 8月:修・博論発表会(9月入学生)、前期打ち上げ(+追いコン)、夏休み、大学院入試

  • 9月:新入生配属(9月入学)、ゼミ合宿

  • 11月:B3仮配属、プチ新歓

  • 12月:忘年会、冬休み

  • 2月: 卒・修・博論発表会(4月入学生)

  • 3月: 後期打ち上げ(+追いコン)

学会・研究会への参加

修士以上の学生は、修了までに原則的に学外の学会や研究会などで研究発表を行います。参加したことのある & 参加可能性の高い学会・研究会の例は下記の通りです。

  • Vision Sciences Society Annual Meeting (5月、アメリカ) … 視覚科学の研究者が多く集まる国際会議

  • International Colour Vision Society(2年に一度7月、世界各地) … 色覚研究に特化した国際会議

  • Asia-Pacific Conference on Vision(7月頃、アジア環太平洋各地) … アジア・環太平洋各地で行う視覚科学に関する国際会議

  • European Conference on Visual Perception(7月頃、ヨーロッパ各地)… 視知覚全般に関する国際会議

  • OSA Fall Vision Meeting(10月頃、アメリカ) … 色覚など視覚科学に関する国際会議

  • 日本視覚学会夏季大会、冬季大会(7月頃全国各地、1月東京) … 視覚科学に関する国内の代表的学会

  • 映像情報メディア学会ヒューマンインフォメーション(HI)研究会(随時、全国各地)

  • 電子情報通信学会ヒューマン情報処理(HIP)研究会(随時、全国各地)

  • 日本色彩学会全国大会(6月頃、全国各地)

  • 照明学会全国大会(9月頃、全国各地)