Member(2020)
B4 奥平 達也
研究テーマ:遠隔運転代行における搭乗者の不安解消 ~ガイダンスによるリスク認知充足の提案~
高齢者の事故を減らすための効果的な交通手段として自動運転や遠隔操作運転が期待されており、高齢者が安心して無人運転車を利用できるようにする方法を提案する。安心は不安を取り除くことでもたらされるが、その不安は情報不足から発生する。それを防ぐため、情報を提供することが必要となってくる。 情報を提供するいくつかの手段のプロトタイプを作成し、疑似無人運転環境での不安緩和効果を評価した。 汗量測定データとアンケートを不安指標として利用した結果、運転操作の事前情報を提供することで乗客の不安を解消できることがわかった。
B4 児玉 龍
研究テーマ:映像処理による幼児の車内取り残し防止策の研究と実装
近年では夏場や冬場になると、車内に子供(幼児)を車内に取り残してしまう事故が毎年のように数件発生している。また、このような事故は国内だけではなく海外でも同じことが年間数十件と後を絶たない。しかし、現在それを防止する策は少なく、今だに件数を0件に抑えることが出来ていない。そこで、監視カメラで駐車場入り口に進入をしてくる車内の中から幼児の割り出しを行う事で親子が乗る車を判別する事の出来る映像処理システムを提案する。幼児に見立てた人形を載せた車で実証実験を行った所、低速で駐車場に進入してくる車の中から幼児を割り出すことに成功した。合わせて、 幼児を検出するために必要な部監視カメラの設置位置と幼児を撮影するための最適角を式から求める事が出来た。
B4 澤田 俊希
研究テーマ:ラジオ形式を用いた情報提供によるドライバーディストラクションの改善
インターネットの普及や交通インフラの整備拡充により、人々の活動は時間的空間的に広がりを持つようになり、観光におけるニーズや価値観も日々多様化している1)。そのため、車での観光客に対して、インターネットを駆使し旬な情報を入手させたい。しかし、運転者に情報を伝えるには安全かつ有益な情報を伝えなければドライバーディストラクションになりえる。そこでラジオのように一方的に音声を聴き、判断するほうが音声対話よりも思考回数が減り安全性が高いことからラジオ形式で情報を提供することでディストラクションを軽減することを提案する。そこで、ユーザーに合わせた情報提供システムのプロトタイプを作成した。システムを被験者に使用し、目線の動きなどを映像で確認し評価した。結果、ディストラクションは大幅に減少したが、今後は情報の認識方法への改善が必要となる。