お知らせ
●2025年度臨床宗教教養講座(第9期)選考結果 2025.2.26
2025年度臨床宗教教養講座(第9期)には、定員を大きく上回る方々からご応募をいただきました。
選考の結果、応募者のうち、下記の受付番号の方々を2025年度の受講者として認めます。
ご希望に添えなかった方々も多数いらっしゃいますが、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
結果についての個別のお問い合わせにはお答えできませんのでご了承ください。
001 004 006 007 009
013 018 021 022 023
024 032 035 036 037
039 040 047 048 050
054
※受講が認められた方々には、3月下旬以降にこちらからメールで手続き等のご案内をいたします。
死生学・実践宗教学専攻分野について
キーワード: 死生学、スピリチュアルケア、グリーフケア、臨床宗教師
2019年4月、東北大学大学院文学研究科に「死生学・実践宗教学」専攻分野が新設されました。この専攻分野は、超高齢多死社会における生と死を取り巻く切実な諸課題に応える道を学問的・実践的に探求する場となります。人間の生と死に関する知恵を蓄積してきた宗教の知見を学問的に探求するとともに、心のケア(傾聴、グリーフケア、スピリチュアルケア)に関わる人材養成に取り組み、多職種の連携・協働による支え合いによって成り立つ社会の実現に貢献することを目指します。
大学院博士前期課程(修士課程)に在籍する学生は、死生学、宗教学、心理学等の関連科目を履修し、実践領域としてはスピリチュアルケア、グリーフケア、死生観、スピリチュアリティ等について学びます。実習科目を選択すれば、修了者は、日本スピリチュアルケア学会「臨床スピリチュアルケア師」の受験資格、宗教者の場合は日本臨床宗教師会「認定臨床宗教師」申請資格を得ることができます(※)。大学院博士後期課程(博士課程)では、上記内容をより専門的に研究し、博士論文を執筆します。実習科目を選択し、さらなる研鑽を積むことで、スピリチュアルケアやグリーフケアの臨床におけるリーダーを目指すことができます(※※)。
※各資格制度の詳細は認定機関によって変更される可能性があります。
※※資格取得を希望する方は大学院受験の際にあらかじめお問い合わせください。
なお、臨床宗教師・スピリチュアルケア師を目指す社会人対象の履修証明プログラム「臨床宗教教養講座」「臨床宗教実践講座」も開設されています。また、臨床宗教師については、実践宗教学寄附講座(2012-2023)のウェブサイトもご覧ください。
構成員紹介
授業内容
開講科目には次のようなものがあります。例:「死生学入門」(高橋)、「宗教心理学」(高橋)、「スピリチュアリティと宗教」(高橋)、「スピリチュアルケア」(谷山)、「宗教的ケア」(谷山)、「死生学文献講読」(高橋)、「実践宗教学試論〜宗教者によるケア実践」(オムニバス)、「応用死生学研究演習(高橋・谷山)、「死とともに生きることを学ぶ」(集中講義・竹之内裕文先生)
この他に、宗教学専攻分野の学生との合同授業があります。「宗教学死生学研究演習」は修士課程一年生が対象で、先行研究の文献リストを作成し、レヴューを行って修士論文作成に備えます。「宗教学死生学総合演習」では、自分の研究テーマについて年に二三回の発表を行ないます。
宗教者をゲスト講師に招いてのオムニバス
集中講義
死生学・実践宗教学(大学院のみ)
後期3年の課程 8名,前期2年の課程 3名(2024年4月時点)
学生(大学院生)の研究テーマ
論文題目についてはこちらを参照してください。(2021年度以降)
「スピリチュアルケア実践者の自己覚知とビリーフ自由」(博士後期)
「プロレタリア文学における死生観」(博士前期)
「終末期医療における宗教者の実践−臨床宗教師の実像に関する質的研究−」(博士後期)
「周産期臨床におけるスピリチュアルケア」(博士後期)
「人間は死に何を期待しているのか―希死念慮があった人へのインタビューを通して―」(博士後期)
「台湾、香港、日本の宗教的ケアに関する比較研究」(博士後期)
「グリーフケアにおける宗教の役割」(博士前期)
「自死における意志についての死生学的研究」(博士前期)
「医療現場における臨床宗教師の役割―臨床心理士と比較して―」(博士前期)
「宗教者による死の事前学習および他職種との協働について」(博士後期)
「宗教的ケアにおける対面性の効果 ―祈りは時空を越えるのか―」(博士後期)
「ウェルビーイングの視点から見る死生学」(博士前期)
「初期研修医の死生観・宗教観」 (博士前期)
「看護教育における「スピリチュアルケア」」(博士前期)
「東日本大震災後の仏教者による支援活動の研究」(博士前期)
「読書療法とグリーフケア」(博士前期)
FAQ よくある質問
Q. 臨床宗教師/スピリチュアルケア師になれますか?
A. スピリチュアルケア実習の単位を取得すれば、死生学・実践宗教学専攻分野を修了することによって、これらの資格の申請資格を得られるようになっています。資格取得をご希望の方は受験前にご相談ください。また、社会人の方の場合は、大学院入学ではなく、 履修証明プログラムによる資格取得が可能なのでご検討ください。→こちら
Q. 大学院入試にはどのような問題が出ますか?
A. 死生学、宗教学についての基礎知識を問う問題が出題されます。
※2023年度の夏入試より、専門科目Ⅰ、Ⅱの区別がなくなり、統合されて「専門科目」となります。
「語句説明問題」として、これまでに、スピリチュアルケア、グリーフケア、ホスピス、緩和ケア等に関わる用語、人間の死と生を扱う宗教文化に関わる用語などが出題されてきました。
「論述問題」として、死生観と宗教文化に関わる問題、宗教とケアに関わる問題などが出題されてきました。自分が関心を持つ領域について、これまでにどのような研究がなされてきたのか、今後どのような研究が可能なのか、考えておきましょう。
「外国語問題」として、宗教文化とケアなどをテーマとする英文和訳の問題が出題されてきました。
こちらから過去問の閲覧ができます。
Q. どのような研究ができますか?
A. 人間の生と死、宗教、スピリチュアルケア、グリーフケア等に関わるテーマを選んで研究することができます。独創的なテーマを歓迎します。迷ったらご相談ください。
Q. 学生生活について教えてください。
A. 授業や研究室行事(花見、芋煮会、恐山・出羽三山巡検等)は「死生学・実践宗教学専攻分野」と「宗教学専攻分野」を合わせた「宗教学研究室」を単位として行われます。学部生、研究生等もあわせて数十人の大所帯で賑やかです。学生の出身地は日本全国にわたり、また留学生も多いです。死生学・実践宗教学専攻分野には、臨床現場でのケアに携わっている社会人学生がいます。大学院生は自分用の机がもらえます。大学院生の多くはTA(ティーチングアシスタント)、RA(リサーチアシスタント)など、教育や研究を補助する仕事を行なっています。もちろん有給です。
Q. 仙台のいいところを教えてください。
A. 夏が涼しいことです。海産物が美味しいです。地下鉄の運賃は高いですが通勤ラッシュがありません。冬は寒いですがハクチョウが飛んできます。最近、鮭は広瀬川をのぼってきません。
研究室へのアクセス
〒980-8576 仙台市青葉区川内27-1
TEL / FAX: 022-795-3831
E-mail: shisei●g-mail.tohoku-university.jp(●を@に変えてください)
仙台市営地下鉄東西線 川内駅下車 徒歩5分
東北大学川内南キャンパス 文学研究科棟9F